実録・捨てられた子猫の悲惨な末路



捨て猫の里親探しのニュースから

 6月27日インターネットに子猫の緊急里親探しの情報が流れました。この時期、里親探しはそこら中に載っていますから、それだけでは別に驚くことではないのですが、今回はちょっと違っていました。

〜〜〜〜〜〜以下その時流されたページより引用(原文のまま)〜〜〜〜〜〜

子猫飼いませんか?
 ねこを飼ってくれる人を大至急さがしています。
余りにも無責任な人間のために未だ寒い北海道の夜を何日か解りませんが 小さなダンボ−ルの中で生き抜いた2匹です。
当方で飼えると良いのですが、ペット禁止のアパ−トの為飼う事ができません。

 ねこが捨てられていた場所は岩内からニセコ神泉沼方向に向かう道道沿いにある クレイルというチ−ズ工場の側にある公衆トイレの前です。
鳴き声がダンボ−ルからするのでびっくりして開けてみると、そこはまさに地獄でした。
私が確認しただけでも2匹は死んでおりウジが沢山湧いて、1匹は顔が血だらけ あと、もう一つあったウジの固まりも恐らく小猫だと思います。
手と足を突っ張ったまま、横たわり、口は開いたまま未だ目も開いていない様な、 ネコに沢山のウジが集っていました。
最初は、どのネコが生きていてどのネコが死んでいるのか 区別も付きませんでした。
ただ、ただ、なにがなんだか訳もわからず箱の中から、顔中が血だらけの衰弱したネコと 外傷は無いが衰弱いているネコの2匹を箱から出しました。
後は先に書きましたように手後れでした。

 普通であれば、自分がネコを飼える状況でない事を考えてその箱の中を確認した段階で、 5匹が元気に鳴いていれば「かわいそうになぁ」と思うだけで、 誰かが拾ってくれる。と思いその場から離れると思うのです。
しかし、今回は考える余裕など全く無かったのです。
まさに、今、ここにある生命が死に向かっているのです。
ウジの沸いたその子ネコたちが現実です。
確実に、先に遺った兄弟たちの後を追うのが解るのです。
なにがなんだか解らないまま車を小樽方向へ走らせ 余市町内の獣医を尋ねて 止血注射と恐らく、栄養剤だと思うのですが注射してもらいとにかく暖める事。とアドバイスをいただき今にいたっております。

なにしろ、目も開かないうちから捨てられたようでミルクを飲ませるのも一苦労です。
顔が血だらけだったネコは目の下が腫れて鼻からの出血でした。
原因はもちろん不明です。

 長くなりましたが上記の理由にて困っています。
どなかたネコを飼ってくださる方いらっしゃらないでしょうか?
小樽市、札幌近郊でしたらすぐにつれていきます。


ps、もしこのネコを捨てた方が読んでいましたら、
上記があなたのした事の結末です。
誰かが拾ってくれるなどという事はほとんど無いはずです。

 わたしだって、全部が元気に鳴いていたら拾っ来る事はできませんでした。
あまりにも悲惨な状況で見ぬふりができなかっただけです。
その証拠に2匹か3匹か区別も付かないほどの亡骸でした。
みんな、誰かが助けると思って行き過ぎるのです。
あなたは直接殺すよりひどい事したはずです。
順番に自分の兄弟が狭く暗い箱の中で死んで行くのです。
決して許される事ではありません。
辛うじて助かった2匹も行く先が無く泣いています。
ずっと、ずっと泣いています。

〜〜〜〜〜〜引用以上〜〜〜〜〜〜

 読むのも辛くなる悲惨な出来事の一報でした。
そしてその後、このニュースの通報者で札幌の猫愛護活動家のDOMONさんと共に、何とか力になれないか検討し、DOMONさんが引き取って何とかすると言うことになりました。そこで、本人に連絡をとっていたりしたところ、次の日に血の出ていた子が残念ながら、死んでしまったと連絡が有りました。そして本人からのその後の話が以下の文章です。


その後の話・・

〜〜〜〜〜〜〜以下当方の会議室への書き込みより引用(原文のまま)〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 翌日、出血していたチビ猫の様態が悪化し、市内の病院へ連れて行きましたが、 その日、午後3時にベッドの上に置いた白い箱の中でタオルに包ったまま 出血し ていた方が亡くなりました。
亡くなった翌日月曜日、最後のチビは哺乳瓶にぐいぐい吸い付き「ぶつぶつ」と 喉を鳴らし、私を喜ばせました。
おしっこを何回もし、うんちもしました。
まさに、「生」に向かってチビなりにゆっくり1歩1歩、前進していました。
けれど、一人で歩くいて行くには小さすぎたようです。

 火曜日、6月30日、朝6時に顔を見た時には神様が兄弟達の所へ連れて行った後でした。
何も、言葉が出てきませんでした。
結局、なに1つしてあげる事も、助けてあげる事も出来ませんでした。
今、あの子達の生まれて来た事の意味を考えても全く、答えが見つかりません。
悲しみと、悔しさと、後悔だけです。
出血していた方のチビは、鼻が血から出て、口で息をするためいつも、
悲しい、悲しい、声を出していました。
拭いても、拭いても、血は止まらず、鼻から血を吹き出すため体中血だらけでした。
悲しい事に血は、死んで止まりました。
顔を洗うと、きれいな白いねこでした。
血のせいで黒ぶちの顔だと思っていたその顔は、真っ白のきれいな顔でした。
最後のチビがくれた幸せな一夜は一生忘れる事はないと思います。
そして、いなくなってしまった悲しみも絶対忘れません。

わたしが言いたい事は今は1つだけです。
捨てられた小さな命が向かう先は「死」のみだという事です。
それ以外にはありません。
小さな命の生きる道を根こそぎ奪う権利はだれにもありません。
どうか、この事実を広く皆様に知って頂いきたいと、
その事があの子達の生まれてきた意味なのだと思います。

最後に。
発見した時、箱の中で2匹は懸命に
鳴いていたのですが、
保護してからは、あの様な声は1度も出しませんでした。
「解っていた。」という事です。
小さいなりに、親から離され捨てられた事、
兄弟が次々に亡くなって行った事、
そして、自分達も「死」に向かっている事。
全部、あの子達は解っていた。という事です。
〜〜〜〜〜〜引用以上〜〜〜〜〜〜

 以上が今回の件の全てです。
この後、本人からの希望もあり、せめて子猫達の死を無駄にしないためにも、是非今回の件を多くの人に知って貰おうと言う判断から、このページに記録として残すことにことになりました。

 生まれてきた子猫が捨てられるということは、極めて頻繁に行われていることです。私自身も、この件の直前に、捨てられていた子猫の保護と里親探しが終わったばかりでした。捨てる人はたいした罪の意識もなくしていることなのでしょう。しかし、その結末は時に今回の様なあまりに残酷な結果を生んでいるのです。こう言った事になるのは稀なのでしょうか?いいえそうではありません。普段、表にあまり出てこないだけです。むしろ無事に里親さんに貰われていって幸せになることの方が少ないのではないでしょうか。

どうか猫を捨てないで下さい。 貴方のしようとしていることは、人間として絶対にしてはならない残酷きわまりないことです。捨てなくても里親を探すなど他に方法は幾らでもあります。猫の立場に立って物事を考えるくらいの余裕をもって行動することを是非お願いします。
このページの内容を多くの人に知って戴きたいので、是非リンクなどして戴ければありがたいです。勿論リンクフリーとします。
★★★情報提供、協力・ゆうこさん、yoppiさん★★★

文責・Y.Kimura 98.7.09

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