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 メダカの発生-2 胚体成長 孵化
 産卵の翌日 - 2日め
メダカの卵の変化-2 胚体成長から孵化
1日経った油滴は1〜3個。
胚盤は後部に延長して隆起し、胚体となる。
胚体は大きくなり、その先端は隆起して頭部が形成された。
油滴は一つになった。
卵黄は胚体に栄養を与え、
少し小さくなった。
 3日め
肉眼でも胚体が乳白色に見える。
頭部には眼、胴部に体節や脊索が見られる。
頭部と膜ヒレの尾ビレはできているが、まだ全長は短い。
卵黄と胚体をつないで流れる体液で、胚体が成長する。
はやくも頭部の腹側に心臓が形成される。
胚体と卵黄をむすんで、体液が流れている。
頭部には眼、あご、頭部の腹側には心臓の鼓動、
卵黄と胚体をつなぐ体液の流れ、
胴部には体節・脊索、尾部が見える。
尾部がときどき、ピクピクと動く。
 4日め
メダカの体色変化は、色素胞に含まれる色素顆粒によって生じる。
体色が濃い場合は、色素胞中の色素顆粒密度が大で、
体色が淡い場合は、色素胞中の色素顆粒密度が粗い。

メダカの体色は、棲む環境の地色に似た色に変化する。
また、雌雄の体色は個体差によって同色、異色になる。

卵に色が見られるようになる。
頭部と心臓
膜ヒレ
尾ビレ
卵黄を取り巻く血管
体色となる色素胞ができる。
心臓から勢いよく流れている血流。 赤血球が見える。
眼に水晶体が見える。
 5日め
成長した胚体の全長が卵内を一周し、尾ビレが頭に届く。
角膜もでき、眼径が広がった眼が目立つ。
 胚体は卵内で回転運動を始める。
上・下の写真は胚体の回転運動によって、胚体の位置が異なる。
 6日め
メダカの心臓・血液の流れ。
心臓の鼓動は命の息吹を感じる。

メダカに限らず魚類の心臓は1心房1心室である。
血液は、全身を巡って心房にもどって心室に入り、
心室から鰓(えら)に送られ、そこで二酸化炭素と酸素が交換され、新鮮な酸素をのせた血液が全身に送られる。

特に眼径の銀色が目立つ。
胚体の回転運動が多くなる。
 7日め
胸ビレの動き、胚体の回転運動が見られる。
卵膜の中で大きくなった胚体は、窮屈そうになる。
胚体の成長にともない、栄養分を与えた卵黄は約50%に減る。
 8日め
眼球、あご、胸ビレ、尻ビレを動かしたり、
頻繁に回転運動をする。

産卵当初の卵膜は固いが、軟らかくなった*ため、
つぶれやすい。
 9日め
卵黄の約75%を胚体の成長に費やした。
孵化間近の胚体は、頻繁に回転運動をする。
心臓の鼓動も強さを感じる。
 10日め 孵化 メダカの誕生
血液が勢いよく流れている。
  孵化間近の胚体
顎には小歯が一列に並び、水晶体、角膜がはっきり見られる
胸ビレ、尾ビレがよく動く。
体色を決める色素胞。
くち、尾ビレ、胸ビレ、眼がよく動き、頻繁に回転運動する。
心臓と血流
孵化が始まる
尾部から孵化する個体。
孵化 メダカの誕生!

*仔魚となって孵化するためには、卵膜を破る必要がある。
卵内で、くちから酵素を出す。
その酵素によって卵膜を軟らかくし、胚体が回転運動をしたはずみで卵膜が破れて孵化する仕組みである。

それはカイコが羽化するとき、弱アルカリ性の液を出し、
繭の外に出るときと似ている。

孵化の瞬間、 メダカの仔魚誕生。
尾ビレ側から孵化し、卵膜をつけたまま泳ぎ、
後に卵膜が取れる。
頭部から孵化する個体。
卵膜を破ぶったところから体をくねくねと、くねらせてメダカの仔魚が誕生する。
孵化直後の仔魚。
産まれてまもないメダカの赤ちゃん
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