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今日から、学生生活最後を飾る、ウィーン一人旅が始まる。一人旅は、フランスに続いて二度目だけど、やはり出発前はかなり緊張。関空急行の列車からは曇りでぼやけた海しか見えなかったけど、かえって異国へ流れ込んで行く気がした。 飛行機は窓から離れた席だったため、いつの間にか飛び立った、という感じ。ANAの機内食は、和食と洋食がうまく組み合わさって・・・・いないのがポイント。うなぎはおいしかったけど、肉類も欲しかったな。ケーキはなかなか♪チョコレートとベリーのムース。スチュワーデスさんは概して優しい。さすがANA、って感じかな^^。 ウィーンの空港は、うわさ通り、本当に小さい。"厳寒な冬"と聞いてた割には、そんなに寒くはなく、むしろ涼しいくらいだった。空港バスで、西駅まで行く。ウィーンの町は、ほんとうにきれいなんだよ。上品ですっきりした感じ。雲がたなびく空に、うっすらした太陽が沈みかけている。ほんの少しだけオレンジ色を溶かしたような白。大きな月のようで、すっかり心がなごんだ。 西駅周辺には、私の思う「西洋的な」建物がずらっとそびえている。ライトアップされているものもあり、思わずぼうっとなった。駅からどっちの方向に行っていいのやら、一人だし夜だし方向音痴だし(しかも重症^^;)、一瞬途方にくれる。子ども連れの人に聞くと、途中まで一緒に来てくれた。かわいい男の子。外人さんの子どもって、なんでこんなにかわいいだろう。 ようやくたどりついたホテル『マリア・テレジア』、ウィーンの我が宿!閑静な住宅街にさりげなく光を放った、美しい外観。こじんまりはしてるものの、さすがに高級ホテルの品格あり。ホテルの中もきれいで、ろうかの壁はテレジアン・イエロー。偉大な女帝、マリア・テレジアがことさら愛した優しい色だ。私の部屋は小さめだけど、白壁で落ち着いた感じ。クリーム色のストライプのカーテンに、うすい木の家具、すっきりとしていてほんとにセンスがいい。古都ウィーンに似つかわしい雰囲気だ。テーブルの上には、チョコレートが置いてある。私にとって、一番うれしいサービスだな。 明日からはいよいよ行動開始。ロンドン、パリ、イタリア、と来て、次にぜひ訪れたかったウィーン、芸術の都。今日はぐったり疲れていたのか、広いベッドにうもれると、いつの間にか眠りに落ちていた…・。 |