「同士 『負蜥蜴』、あなたの灰羽としての
未来への標となるように、この八方手裏剣を授けます」
負蜥蜴の頭上でふらふら揺れる八方手裏剣。
光箔2割増しのこの光輪はその輝きからしてただ者ではない。
1度鋳型から取り出して、軽く
をつけた後、もう一度加熱。
次に再び取り出した光輪を泥に浸けて冷やす。
そしてまた刃をつける。 そしてまた加熱。
西地区にある鍛冶の工舎の協力で開発された自慢の逸品。
それが今、負蜥蜴の頭上で危なっかしく揺れているのだ。
皆が一歩引く。
次に何が起こるかを、皆が同時に理解したのだ。
ゆら。 ゆら。 ゆら。
「キタ!」 心の中で叫ぶ。
次の瞬間、八方手裏剣型光輪(光箔2割増し)は案の定…

 

 

負蜥蜴、弄んでしまってすまん。