2003.07.01
「1円起業、無条件に」最低資本金規制完全撤廃へ
(2005年商法改正)
(2003年6月30日 日経新聞より)
 株式会社や有限会社の設立に必要な最低資本金に関する規制がなくなる。今年2月施行の中小企業挑戦支援法で、商法の最低資本金規制の特例として、資本金が1円でも起業できる制度を導入した。ただし、これには「事業者でない証明」が必要で「5年以内の増資」への不安もある。
 2005年の改正では、商法の最低資本金規制を廃止し、その後は増資しなくてもよいようにする必要があると判断した。日本の開業率をあげ、ベンチャー企業の設立を増やし、日本経済の拡大を狙う。情報技術(IT)の進歩により少ない資本で知識集約型のビジネスの広がりを考えている。
 一方、ITや知識集約型とは関係のない業種、資本金がどうしても必要なケースの事業者からの相談が多い。融資等が必要なときもあるので注意が必要。