| 4th Lecture |
- 資本
- 土地の付属した全ての構築物とその改良
- 私的及び公的な生産者の所有する機会・設備(家計の耐久消費財は除く)
- 企業と政府の所有する在庫品
- 外国に対する再建の純残額
- 1+2=国内固定資本
- 1+2+3=国内総資本
- 1+2+3+4=国民総資本
資本形成とは、定義された資本在高への付加を意味する。
資本減耗を考慮しなければ、粗資本形成、考慮した場合には純資本形成となる。
資本形成の比率が高いほど、国民生産の成長率をより高くし、低い資本形成率は資本一単位当たりの産出が増加しなければ、低い国民生産成長率を意味する。
- P.88 第8表からの考察
- 国内粗資本形成の国内総生産に対する比は、一人当たり所得と正の関連を持ち、所得の高い発展した国では所得の低い低開発国よりも高い。
- 国民粗資本形成の国民総生産に対する比率(粗貯蓄率と見なす)は一人当たり所得と正の関連を持っている。
資本形成率の各国における格差は極めて小さい。
→このわずかな差が発展した経済と低開発経済との間に見られる成長の実績水準や型に関する差異を説明すると想定することには疑問の余地がある。
- 資本形成率の各国における格差は極めて小さいことに対する推論
- 資本形成率の長期的な水準や格差として扱うならば、低開発国での率を過大に、発展した国々では過少に表しているかもしれない。
↓ 低開発国の資本形成率が繁栄した1950年代に関するもので、過去の長い期間にわたってのものよりも非常に高いかもしれない。
- 経済成長のための道具と考えられる資本にとって、不適切な尺度かもしれない。(=他の要因を考慮していない)
- 生産物の多くが労働の質と技能とを改善し、生産組織の能率を高めるために使われ、経済の成長に大きく貢献している。
(=定義された資本形成以上のものを含む)
- 自然資源を含まず、それを開発する投資を含むにすぎない。
- 資本-産出率を一定と仮定してきたが、経済成長のある時点において、耐用年数の長い固定資本投資が行われるため、資本-産出率は上昇するであろう。
国民生産が一定の上昇を遂げるために、資本へのより多くの付加と高い資本形成率が必要になる。
↓ 基本的な枠組み(=インフラ)が完成すれば、資本-産出率は低下し、資本を利用した経済が多くなる。- 国民資本形成を国民貯蓄率と考えるならば、貨幣貯蓄の流れと利用に各国間に重要な差異があるのかもしれない。
- P.100 第9表からの推測
- 人口稀薄な国々では、工業化以前の成長の初期段階においてさえ、国内資本形成の国民生産に対する率は非常に高いであろう。
また、工業改善の状態に長い間あった国々では、インダストリアル・システムへの移行に伴い、おそらく資本形成率が上昇するであろう。- 追随国では、国内資本形成の大部分が、はじめは外国の資金によってまかなわれた。
- 資本形成率の傾向は、物的資源に限定された資本に関するものであり、消費支出や政府支出の成長促進部分によって表される、人的投資を除いている。人的投資を含む資本形成の国民生産に対する比率は持続的な成長をするであろう。