Review:THE END OF THE WORLD/NOCTURNAL RITES
スウェーデンのメロディアスHR/HM。97年11月発売。音は古臭いが、曲は本当に素晴らしい。
古典的な感じで、EUROPEのWINGS OF TOMMOROWや、HEAVENS GATEのLIVIN' IN HYSTERIAっぽい。
バラードは1曲もなく、シンセも入ってはいるが抑えめ。
どの曲も同じくらいのレベルで、あえてこの曲が特別良い、と言える曲はない。
明るい曲も、暗い曲もすべてが良く、早送りをしたり選曲したりする必要はない。
このアルバムを聴いて思うことは、本当に素直な展開だなぁということである。
最近のバンドは色気を出して、わざとダークな感じにしたり、
ひねった展開で突然雰囲気を変えたりする傾向にある。
nomがそういうのを嫌うせいもあるが、無理して現代風にする必要はないと思う。
HR/HMは流行を追わず、いつまでも古風な感じを残すのが正しいと思う。
一時的にヒットして飽きるほど聴かされて、後で聴くのが恥ずかしくなるようでは
いくら金銭的に成功を収めても、HR/HMとしては失敗である。
話がずれたが、NOCTURNAL RITESは素晴らしい。次回もこのようなアルバムを作ってくれることを
期待する。

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