DESTINY/STRATOVARIUS

98年9月に発売されたSTRATOVARIUSの7作目のアルバム。
詳しい説明は省くが、全編に渡って相変わらず素晴らしい曲が揃っている。
前々作EPISODEの速い曲と、前作VISIONSの遅い曲を合わせたような感じで、
両作品が気に入っていたnomは文句無しの作品だと思える。
いろいろな雑誌で紹介されているので、説明は不要だろうから、
今回はnomの完全一人よがりの感想を書いてみる。

nomがこのアルバムの中で特に好きなのは、5.REBELと9.ANTHEM OF THE WORLDである。
どちらの曲もSTRATOVARIUSの典型的な曲で、5.はEPISODE、9.はVISIONに入っていても、
おかしくないような曲である。
VISIONは全編に渡って素晴らしい曲が揃う名作だと思うが、
EPISODEのように飛びぬけている曲はあまりない。
FATHER TIMEやWILL THE SUN RISEは、この曲のためにEPISODEというアルバムがあるのではないか、
と思えるほどnomは気に入っている曲である。
そのWILL THE SUN RISEを彷彿させてくれるREBELももちろん気に入ってしまった。
そして、ANTHEM OF THE WORLD、9分以上ある長い曲だが、この曲の方が長さを感じさせない。
よくアルバム評で1.DESTINYは「10分を感じさせない素晴らしい曲だ。」と書いてあるが、
こちらは前奏のコーラスが長すぎると感じる。昔のSTRATOVARIUSは意味のないイントロが2,3分
ある曲が多かったが、その頃に戻ってしまったのでは?と思わせる。
ANTHEM OF THE WORLDの方が加速していくイントロで、2分程度あるということをあまり感じさせない。
そして終わり方もよくあるパターンだが、充実感を感じさせて、やっぱり素晴らしい。
日本盤を買ったので、その後にKotipelto作曲のバラードが入ってくる。
ボーナスは曲自体悪くないのだが、他の曲のレベルが高すぎて退屈に感じてしまう。
7曲目も他の曲のレベルが高すぎて、退屈な曲になってしまった。

nomはこのボーナストラックにはいつも疑問を持っている。
アーティストの意向では9.ANTHEM OF THE WORLDで終わらせるつもりでいたはずである。
それをあえて日本のレコード会社が、その後ろに曲をくっつけている。
このDESTINYでもそうだが、本編とボーナスの間に30秒程度の空白が空いている。
「アーティストの意向で」と書いてあるが、本当の意向はここにボーナスを入れてほしくないのではないか?
消費者側からすればボーナスを入れるのは構わないのだが、アルバムという構成を損なわないように
入れてもらいたい。このDESTINYはアルバムがストーリー仕立てになっている訳ではないが、
9.の入れ方からしても曲順などきちんと練り込まれている。
こういうアルバムにはボーナスは入れるべきではないと思う。
特にコンセプトアルバムのようなアルバムには絶対入れて欲しくない。
あとアルバムのレベルを極端に下げるような、ボツに近いような曲も入れて欲しくない。
買ってないけど、EDGUYのアルバムとか確かそうだったと思う。
(ボーナスまで視聴して、買うのを止めたような記憶がある。)

最後はボーナストラック論になってしまったけど、DESTINYは素晴らしい。
(VISIONSを100点満点で90点だとすれば、85点くらいになってしまうが)
これでFATHER TIMEを超えるような曲があれば、間違いなく文句無しだと思う。
(STRATOVARIUSで一番好きな曲はFATHER TIME。この曲程ノレる曲はない。)
12月の来日公演ももう既にチケットを取ってある。今から楽しみである。
98.10.04

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