Review:TOUR DE FORCE/TOUR DE FORCE

普通CDを買って聴いてみると、10曲程度入っているアルバムなら1〜2曲は気にいらない曲が
入っている。名作・大ヒット作と呼ばれるアルバムでもほとんど入っているはず。
しかしこのTOUR DE FORCEのアルバムは、17曲も入っていながら、それが1曲もない。
BURRN!誌で94点もの高得点を取り、捨て曲が1曲もないと書いてあったが、正に信用できる内容である。
TOUR DE FORCEはNYのバンドで、今時流行らないLAメタル風のサウンドのバンドである。
アメリカらしくない、どちらかといえばヨーロッパの哀愁溢れる曲を聴かせてくれる。
音は古めだが、全体にシンセが散りばめられていて、ヴォーカルはアメリカらしくなく湿っている。
一般人にも聴きやすいハードポップである。(HR/HM聴いている人はこういうのはヤワだという。)
17曲それぞれに聴きどころがあり、曲自体には統一感を感じるが、実にメリハリのある展開で
楽しめる。JOURNEYやDOKKEN、EUROPEなどが好きな人には間違いなくおすすめできる。
特にnomが気に入ってるのはラストのFORGOTTEN HEROESで、エンディングにふさわしく
哀しいサビが涙を誘う名曲である。
17曲すべて聴けて、2500円。実にお得なアルバムである。
nomはあるレコードショップで、300円で買った。

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