第2話 運転すること4時間、未だに群馬への橋を渡っていない。 こいつらは何をやっているんだろう、行って戻ってきて、 配達回りのトラックみたいな動きになっている。 脇道から大きい国道に出ると、ファミリーレストランやラーメン屋などが見つかる。 郊外はちょうどこの頃はレストランやファーストフードの建設ラッシュ、 しばらく通らないといつの間にか新しい店が建っている。 太田「あー腹減ったなぁ、あのハンバーグ屋うまそう。」 桐生「珍しいラーメン屋があるなぁ、いいなぁ。」 と言いながら素通り、自販機フードを食べるまでこの空腹を抑えてはならない。 一つだけ立ち寄ったのは最近できたばかりの道の駅、 トイレだけすませてすぐ出発してしまう。 美味しそうな地元食材のレストランも素通りだ。 太田「あーもうだめだ、オレンジハット直行だ。」 ついに空腹の限界が来た、群馬で最近見つけたオレンジハットへ目的地を定める。 太田「あれ、この道左折だっけ?」 桐生「コンビニを過ぎた辺りだったと思うけど。」 12月は日が短く午後5時を過ぎたあたりで真っ暗。 一つ大きい道路から外れると、明かりがあまりない道路に出る。 道に迷ってしまったようだが、暗くて地図が見えない。 車を止めて地図見ればいいのに、適当に車を走らせてしまう。 第3話に続く |