24自販機 バカコンビ

第2話

運転すること4時間、未だに群馬への橋を渡っていない。
こいつらは何をやっているんだろう、行って戻ってきて、
配達回りのトラックみたいな動きになっている。

脇道から大きい国道に出ると、ファミリーレストランやラーメン屋などが見つかる。
郊外はちょうどこの頃はレストランやファーストフードの建設ラッシュ、
しばらく通らないといつの間にか新しい店が建っている。

太田「あー腹減ったなぁ、あのハンバーグ屋うまそう。」
桐生「珍しいラーメン屋があるなぁ、いいなぁ。」
と言いながら素通り、自販機フードを食べるまでこの空腹を抑えてはならない。

一つだけ立ち寄ったのは最近できたばかりの道の駅、
トイレだけすませてすぐ出発してしまう。
美味しそうな地元食材のレストランも素通りだ。

太田「あーもうだめだ、オレンジハット直行だ。」
ついに空腹の限界が来た、群馬で最近見つけたオレンジハットへ目的地を定める。

太田「あれ、この道左折だっけ?」
桐生「コンビニを過ぎた辺りだったと思うけど。」


12月は日が短く午後5時を過ぎたあたりで真っ暗。
一つ大きい道路から外れると、明かりがあまりない道路に出る。
道に迷ってしまったようだが、暗くて地図が見えない。
車を止めて地図見ればいいのに、適当に車を走らせてしまう。

第3話に続く