2003/04/23 18:00更新
Matroxの1年ぶりの新作MillenniumPシリーズが発表になりました。
Millenniumシリーズの後継モデルと言うことで期待されますが、今回はニッチな市場向けのParheliaの廉価版にあたります。
ターゲットはCAD、CAM、3D Workstation、医療、証券等の業務向けということになりワークステーション向けカードとなります。
今回発表になったのは、上位モデルに当たるMillennium P750と下位モデルに当たるMillennium P650です。
搭載チップはParheliaーLXで、Parheliaの機能削減版に当たるものです。
しかし、いくつか機能アップしていて、
・マルチモニターそれぞれに完全独立した解像度やリフレッシュレートを設定することができるようになった
・AGP8xに対応になった
が新たに機能が増えています。
あとは基本的にParheliaのそれを踏襲しており、DisplacementMappingに対応や
10Bit処理、FAA16x等はParheliaと同じです
それぞれの違いとして、Millennium P750はParhelia同様TripleHeadに対応、Millennium P650はG550/G450と同様DualHeadまで対応となります。
メモリー容量は共に64MBで昨今のカードにしては少なめです。
各種対応ファンクションはOpenGL1.3とDirectX8.1に対応とのことです。
基本的なアーキテクチャはParheliaのものだけれども、いくつか変更されています。
MillenniumPシリーズの対象とMillenniumPシリーズの概要のスライド
PowerDesk-HFとデバイスマネージャの画面
Matrox各カードの比較 |
| G450 | G550 | P650 | P750 | Parhelia |
チップ | G450 | G550 | Parhelia-LX | Parhelia-LX | Parhelia-512 |
出力 | D-Subx2 | DVI-I+D-Sub | DVI-I+DVI-I | DVI-I+DVI-I | DVI-I+DVI-I |
マルチモニタ | DualHead | DualHead | DualHead | TripleHead | TripleHead |
PixelPipe/VertexPipe | 2/2 | 2/2 | 2/4 | 2/4 | 4/4 |
VertexShaderUnit | | | 2 | 2 | 4 |
メモリー | 32MB | 32MB | 64MB | 64MB | 128/256MB |
メモリーバス | 64Bit | 64Bit | 128Bit | 128Bit | 256Bit |
AGP | 4x | 4x | 8x | 8x | 4x |
2Dパフォーマンス | | 1x | 〜2x | 〜2x | 〜2.5x |
3Dパフォーマンス | | 1x | 〜3x | 〜3.5x | 〜7x |
冷却 | ヒートシンク | ヒートシンク | ヒートシンク | ファン | ファン |
10Bit DAC | - | - | ○ | ○ | ○ |
RAMDAC | 360/170 | 360/230 | 400/400 | 400/400/165 | 400/400/165 |
OpenGL | 1.1 | 1.1 | 1.3 | 1.3 | 1.3 |
DirectX | 6 | 6 | 8.1 | 8.1 | 8.1 |
価格 | $109 | $125 | $169 | $235 | $399〜 |
となってます。
発売時期は5月終わりを想定しており、そのころParheliaを含むDirectX9対応ドライバがでるとのことです。
ちなみにMillennium P750はParheliaと同じファンが載っていましたが、P650はファンレス仕様だそうです。
カードは現在生産中で、AGP8x/4xということです。対応OSはWindowsXP/2000とParheliaと同様です。
最後に今後Matroxはニッチな市場を主にやっていくとのことでいかに作業効率を上げるか、生産性を上げるかに焦点を絞って商品をだしていくとのことで、3Dゲームではなくビデオ編集やCADをやっている方、やろうと思っている方におすすめのカードといえるでしょう
※協力:Matrox社、ジャパンマテリアル株式会社インフォマジック事業部
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