IBM ThinkVision L200p Review
IBMの20.1型液晶のレビューっす


IBM ThinkVision L200p

2003/06/10 12:00更新
ThinkiVision L200p 1.導入編
2.使用編
3.総評

最初に環境です。
モニター:IBM ThinkVision L200p
DVI-D入力:Matrox Parhelia 128MB AGP
D-Sub入力:ATi Radeon9700Pro 128MB AGP

1.導入編
僕は今までナナオのTFT液晶L565と、同じくナナオのCRT T962を使ってきました。
しかし一度液晶の設置面積の少なさ、ちらつかなさを体感してしまうとCRTに戻れなくなってしまいます。
そこで、我が家でも完全液晶移行することにしました。
しかも今年になって各社から比較的安価なUXGA対応液晶が登場してきておりかろうじて手が出せる範囲内になってきました。
とりあえずUXGAができれば良いので僕の使用目的に会うのをリストアップしました。
・ナナオ FlexScan L968EX
・ナナオ FlexScan L771
・三菱 RDT201H
・IBM ThinkVision L200p
・サムソン SyncMaster 213T
・サムソン SyncMaster 210T
・飯山 AU5131DT
・飯山 AU4831D G
以上の中から決めることにしました。
まず最初にナナオのL968EXですが、僕の希望にかなう最高のモデルなのですが・・・・・いかんせん高価で、DualDVI-Iじゃなく安価なモデルと変わらないのでやめることにしました。
同じくナナオのL771は中古で出回ってて中古では安いので手が出しやすいのですが、いまどきDVIコネクタじゃないので却下
三菱のRDT210Hは実売価格20万円を切っててしかもDualDVI-Dで使うことができ、狭額縁で僕の欲しい機能をすべて満たしています。
IBMのThinkVision L200pは178000円で最も安価でしかも狭額縁、DVI-I+D-Subで入力も標準的、各所のレビューでも結構な評価です。
サムソンのSyncMaster 213Tは実売価格198000円で狭額縁、入力はDVI-I+D-Subと標準的、価格がちょっと高め・・・・
サムソンの旧モデルSyncMaster 210Tは古いモデルと言うことで安価なのですが、いかんせんもう在庫切れで、狭額縁でない。しかしビデオ入力があって多機能ではある。
飯山のAU5131DTは狭額縁でDualDVI-Iで入力も豊富、価格も実売19万円くらいです。
同じく飯山のAU4831D Gは19型だけどUXGA対応・・・・しかし狭額縁でないっていうより厚ぼったいデザイン・・・・・会社で飯山の液晶使ったことあるのですが、画質ちょっと悪いと思うのですよね・・・・AU5131DTの方は分からないけど・・・・・なのでイメージがちょっと・・・・
っとかなり真面目に検討してたのですが・・・・そんな中ある日IBMのページを覗いて見ると・・・・・
ThinkVision L200p期間限定で151000円で売ってました。って結局値段に負けてその場で注文しちゃいました。・・・・・・
結局一生懸命調べたのなんだったんでしょう・・・・・・・

んで注文した翌々日に到着・・・・結構時間かかると思ってたので予想より速くてびっくり
とりあえず箱がでかい!まぁ液晶とはいえ20インチだしなぁ・・・・
ハコ
ThinkVisionL200pのハコ
付属品は液晶本体、D-Subケーブル、DVI-Dケーブル、電源ケーブル、マニュアルCD-ROM(ドライバ入り)、保証書
と結構豊富です。ケーブルが全部ついてるのは良いですねー後から買わなくてすむし・・・・
ただ、マニュアルがCD-ROMの中に入ってるのは賛否両論ありそうですね。僕は紙のマニュアルの方が好みなので、
今度印刷することにします・・・・ちなみにPDF形式で入ってます
付属品
付属品


2.使用編
とりあえずParheliaとDVI-D接続、Radeon9700ProとD-Subで接続してみました。
このモニターは前面で入力切り替えができるので手軽に切り替えることができます。
とはいえ、ナナオとかの場合画面上にデジタルかアナログか表示されるのですが、このモニターでは出ないので表示されている内容で判断しなくてはならず
さすがに完璧とは言い難いです。あと、片側の電源を入れてない等でなにも出力されてなく、もう片側の出力されている側を表示している時に切り替えボタンを押下すると・・・・
出力されてない方に切り替わり、出力されていないのですぐに省電力モードに入ります。しかし、その状態でもう一回切り替えボタンを押下すると・・・・
切り替わりません。
その場合メニューを表示し、切り替えメニューで手動で出力されている側を選択して切替えなければなりません。
もちろん両方表示している場合はワンタッチで切替えてくれるので便利です。
切り替え
画面表示の切り替え設定
DVI-Dの表示品質はさすがに綺麗でフォーカス等もカッチリとしており見やすいです。文字とかもぼやけないです。
D-Sub表示の場合まず、モニターの自動調整機能を使用することで出力が多少綺麗になります。しかし、さすがにUXGAだと多少ぼやけたり、フォーカスが甘めになります。
とはいえこれは既知だったし、思っていたほどアナログ時の画質が悪くなかったので満足してます。
あと、ナナオのL565ではどの解像度でも自動的に拡大表示していたのですが、この液晶ではメニューから拡大、1:1表示の2択で選択できます。
1:1は実サイズで中央に表示します。拡大も1600x1200向けに作られているこの液晶ではアスペクト比も1280x1024を表示する時以外では問題にならないと思います。
拡大設定
画面表示の拡大等倍表示設定
色温度設定も3種類のプリセットから選択できますし、R,G,B各色ごとに調整することも可能です。とはいえIBM製ということもあり、色の正確性とかは完璧ではないと思います。
あと気になった点はさすがに20型のパネルを支える台は大きく、台の設置面積は意外と食うかもしれません。
標準の台ではモニターの上下移動、左右の向き、上下の角度を調整することができます。モニターの回転には対応していません。
ちなみにこの台自身がVESA規格アームの取り付け位置に取り付けられているのでこの台を外し、100mmのVESA規格のアームに付け替えることも可能です。


3.総評
今回我が家の21型CRTの置き換えとして20型液晶に乗り換えたわけですが、とりあえず大満足です。
なにせ前が21型のCRTだったということで、とにかく設置面積とりまくり・・・・・部屋も机も普通なのにね・・・・・・CRTをどけて液晶にしたら、20型とはいえ液晶では机が広々と使えます。
ただ、すべてに満足しているわけではないです。やはりD-Sub接続はCRTよりも露骨にフォーカスが甘くなったと感じてしまいます。やはりできればDual DVI-Iにしてほしかったと思います。
あと切り替えボタンが前面についてるのは良いのですが、どの接続に切替えたのか瞬間で分かりづらいと言う点、省電力モード時ワンタッチで切り替えが利かない点はちょっと不便ですね。
やはり色再現性を重視する用途はCRTにはかなわないと思います。しかし一般的なユーザはCRTよりも設置面積等でメリットが多いです。
いよいよ大型液晶普及時代に突入したと実感させる製品だとおもいました。




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