1964年7月発売
(曲目)
私が、今までに、最も影響を受けたア−ティストは、いうまでもなく今世紀最高のRock Group
"The Beatles" です。中学になって、Beatles の曲を聴き始めてからすでに四分の一世紀にも
なり、その間に他の多くのア−ティストを知り、好きになりましたが、今でも、私にとっての
Beatles は、単なるア−ティストにとどまらない、いうなれば神に近い存在です。
中学の友達が洋楽に興味を持っていたので、私も洋楽を聴くようになり、自然とBeatles
の音楽に触れるようになりました。その興味を持ち始めた頃に、テレビでこの映画
"A Hard Day's Night "(邦題は、ビ−トルズがやってくる!ヤア・ヤア・ヤア) を見て、
感動し、本格的にBeatles にのめりこむようになりました。この映画での若々しい飾らない彼らの姿、
熱狂的なファンの姿、楽曲の良さ等が私を引付けて離さなかったのです。
そのような、映画での感動もありますが、このアルバムは、内容も素晴らしいものです。
全13曲が、全て、オリジナルのLennon-McCartneyの作品で占められた最初のアルバムです。
印象的な、コ−ドで始まる、タイトル曲。美しいメロディ−で、JohnとPaulのハ−モニ−が絶妙な
If I Fell(私の一番好きなBeatles Number)、いかにもPaulらしいバラ−ドのAnd I Love Her。
映画では、列車での演奏で使われていたJohnのハ−モニカが印象的なI Should Have Known Better、
リハ−サルでのGeorgeのボ−カルのI'm Happy Just To Dance With Me、警官との逃走劇にマッチしていた
Can't Buy Me Love。あと、映画では、使われていなかったB面でも、PaulのThings We Said Todayや
JohnのYou Can't Do That等、それぞれの個性があらわれたナンバ−が多く、楽しめる1枚となって
おります。
Beatles は、この後、飛躍的に成長し、"Rubber Soul" "Revolver" "Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band"
"Abbey Road" といった素晴らしいアルバムを発表し続けました。もちろん、これらのアルバムも、私は大好きですが、
中期から後期のこれらの傑作よりも、粗削りだが純真で若いエネルギ−にあふれる
このアルバム"A Hard Day's Night"が私は好きなのです。
ですから、私は、YesterdayやLet It Beといった洗練されたBeatlesからでなく、このアルバムでの若さにあふれ、
はつらつとしたエネルギ−を持つBeatles から聴いて欲しいと思います。