1974年発売
(曲目)
この部屋で初登場の女性ボ−カルは、70年代から80年代にかけて大活躍した、美人シンガ−の
Olivia Newton-Johnです。私が、Oliviaを知ったのは、全米TOP40というラジオ番組で、
そのころは、Let Me Be There やIf You Love Meといった、カントリ−系の曲をヒットさせており、美人で
なおかつ実力のあるカントリ−・シンガ−というイメ−ジが強かったです。その後、このアルバムにも入っている
"I Honestly Love You"や 、Have You Never Been MellowのNO.1ヒットが出てから、アイドル視され
日本でも人気が出てきました。
人気が出てきたのは、喜ばしいことですが、それとともに彼女の本来持っていた素朴なカントリ−・ガ−ル
の側面が薄れて、やや、けばけばしくなっていったのは残念な点です。
その意味で、このアルバムは、素杯な彼女のカントリ−・シンガ−の側面が十分に出ており、なお、曲の
良さもあって、美しくしかも楽しい最上級の女性ボ−カルのアルバムとなっております。
Free The People からはじまる全11曲は、聞かせるバラード(Someday、I Honestly Love You)あり、
Beach Boysの名曲God Only Knowsあり、明るいポップ・ナンバー(Country Girl、Long Live Love)ありの
バランスのとれた好アルバムであります。まさに、この頃までのOliviaは、このアルバムにもある
Country Girlといっても良かったでしょう。これ以降のアルバムは、スターになったためでしょうか、
多少の化粧がほどこされているという印象があって、このアルバムほどの感激は得られませんでした。
私にとっての理想の女性ボーカルがこのアルバムにはあります。