1995年10月発売
(曲目)
今まで、60年代から80年代にかけての名盤ばかり紹介してきましたが、ここで、最近の 名盤も紹介しておきましょう。
Oasis は、イギリスのマンチェスタ−出身のグル−プで、Blurとともに、ブリット・ポップの
旗手として、この2−3年大いに注目を集めているグル−プです。中心メンバ−のNoelの書く曲は、
影響を受けているBeatles を彷彿とさせるわかりやすい親しみのあるメロディ−が多く、これが、
このグル−プの最大の魅力といって良いでしょう。特に、最近は、歌いやすい曲が少ないだけに、
彼の作る曲には、これからも期待したいと思います。
このアルバムは、彼らの2枚目のアルバムですが、デビュ−・アルバムに比べて格段の進歩を
遂げており、このまま進んでくれると、素晴らしいグル−プになるのではという期待を抱かせてくれます。
サウンドとしては、ギタ−を前面に出したシンプルなもので、最初は、ギタ−の音が少しうるさいかなとも
思いましたが、このアルバムに納められたすべての曲が覚えやすく、楽しめるものなのでこのアルバムを
買った日から毎日聴く日が続きました。これほど、気に入ったアルバムは、本当に久し振りでした。
また、このアルバムには、Beatles の影響があちこちで顔を出します。Blurとのシングル同時発売で話題になった
Roll With Itは、Beatles Sound そのものですし、Don't Look Back In Angerのイントロのピアノは、Imagine
ですし、She's Electricのサビの部分は、While My Guitar Gently Weepsを思いおこさせます。
このアルバムには、タイトルのないインストゥルメント・ナンバ−2曲を加えた全12曲が納められていますが、
全てシングルにしても良いという良質なポップ・ナンバ−の集まりです。
最近は、複雑な音楽が多く、心から楽しめる音楽が少なくなっています。ですから、60年代、70年代の曲が
リバイバルするケ−スが多いのだと思いますし、Oasis が受ける要因もそこにあるのでしょう。彼らには、
今後も皆が歌える素晴らしいポップ・ナンバ−を作っていってほしいと思います。