RSIは、オシレーターの一種である。オシレーターには、他に、ストキャスティックス
やモーメンタム等があるが、その中で、RSIは、もっとも、一般的に使われている。
オシレーターというのは、買われ過ぎ、売られ過ぎをチェックする指標であり、
本来これを単独で用いるものではなく、他の、トレンドをはかる指標を補完する役割が
主である。だから、その役割を理解しないと、大きな間違いを犯すことになる。
前日比上昇した日の上昇幅の合計 RSI=------------------------------------------------------------------------ 前日比上昇した日の上昇幅の合計+絶対値(前日比下降した日の下落幅の合計)
例えば、10日間のRSIを求める場合、上昇した日の上昇幅の合計が500であり、
下落した日の下落幅の合計が300であった場合、RSIは、500/(300+500)
で、62.5%となる。このRSIの数字は、最大で100、最小で0となる。
通常、70以上で売り、30以下で買いと言われるが、画一的な使い方は危険で
ある。
(2.20)117.50 買い (3. 4)118.51 売り +1.01 (3.26)118.45 買い (4. 1)119.82 売り +1.37
と好結果が得られている。
しかし、その債券相場も8月上旬から、レンジを上に放れてきており、しばらくは、
RSIが効かない状況になってきている。
このように、現在の相場トレンドによって、RSIを使い分けなくては、いけない
ことが、おわかりになられたであろう。
最後に、RSIと債券相場のおもしろい関係について。
長期のRSI90日の値と、債券相場の高値、安値が妙に符号しているのである。
例えば、
(87. 5.12)118.55 78.20 (87.10. 5) 94.80 34.15 (90. 9.28) 87.15 35.08 (94. 1. 7)118.30 68.90
ここで、左の日付の日の債券相場の終値と、その日のRSI90日の値をだしているが、 この日は、いずれも終値ベースでの最高値、最安値をつけた日であるが、その日の RSI90日の値も同様に、最高値、最安値をつけている。これは、単なる偶然以上の ものがあると考えるのは、私だけであろうか。