2.高度と気圧

 

飛行機が離陸して、高度が高くなるにつれて耳が痛くなった経験は、ありませんか?
私はいつも上昇中と下降中に、耳が痛くなります。
これは、機内の気圧が少しずつ変化しているということです。
それでは、どれ位気圧が変化するのでしょうか?
じゃ〜ん、なんと今日は気圧計を機内に持ち込んでしまいました。
 
離陸前の機内の気圧は 1,008 hpa (ヘクトパスカル) あります。
 
ところで、この hpa (ヘクトパスカル) っていうの、何とかなりませんでしょうか?
以前の mb (ミリバール) の方が絶対いいですよね。
天気予報とかで聞くたびに、違和感を感じますので、気象庁の方ぜひ mb
(ミリバール) に戻しましょう。
 
いよいよ、離陸して高度が上昇し、気圧計も徐々に下がり始めました。
耳も痛くなってきました。現在、機内の気圧は 995 hpa です。
だいたい気圧が 5-10 hpa 変化すると、つばを飲み込んでいます。
 
そろそろ、水平飛行になったようです。機内の気圧は 828 hpa です。
気圧計によると、この気圧は 1,630 m の山に登ったのとほぼ同じです。
機内アナウンスで、現在の高度は 26,000 フィートだそうです。
1 フィートは約 0.3 メートルですから、約 7,800 m の高度です。
今日の便は、東京−大阪間なので飛行時間も短いせいか、高度もそれほど
高くとっていないようです。
 
ところで、現在の機外の気圧は、いったいどれ位なのでしょうか?
 
旅客機は一般に、1万メートル前後の高度まで、上昇するそうです。  
この時、外の気圧は地上の約4分の1で、気温はマイナス40度以下になると
いわれています。これでは、すぐに酸素欠乏症になってしまいます。
そのため旅客機には、客室与圧装置と空気調整装置があり、気圧と温度を常
に調整しているのですが、地上と同じ気圧を維持するためには、機体の構造を
もっと丈夫に造らなくてはなりません。その結果機体の重量が非常に重くなっ
てしまいますので、徐々に気圧を下げるように調整しているのです。
 
また少し耳が痛くなってきました。ディセンド (降下) し始めたようです。
つばを飲み込んで少し我慢しましょう。
 
後日搭乗した、東京−札幌間では、高度 37,000 フィートで、機内の気圧は
785 hpa まで下がりました。

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