釧路の町

馴染みの町は良いものです。その都度発見があるのですが、特に港町だから当然魚が美味しい。

   真偽の程は知らないが当地では「炉辺焼き発祥の地」だと言う。炉辺焼きの店は当然煙が充満しているし

話も程ほどに「焼けたよ」「未だ早いよ」などの声が忙しく飛び交う。その間にお酒も飲むのだが

  酔っている暇は無い。でもひと回りのお魚を食べると心が豊かになる。ついでに焼く野菜も美味しい。

     この非日常的なのが良い。そして海風に当たったりして酔い覚めの散歩も良いものだ。

     野口雨情の詩碑や南大通(文学通り)の石川啄木の句碑などを訪ねるのも一興である。兎角、

     北の町は詩情を蓄えている。

炉辺焼き「れんが」   

    

北大通で

街灯に人影滲む海霧の町   海に尽く啄木通り海桐咲く

道東は炉辺焼きなり夏の夕

夏茜啄木歌碑の文字かすれ   道東の原野はるけし夏の鶴

BGMはより戴きました。
曲はMendelssohnの「歌のつばさ」です