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小石川後楽園

私達は12月初めに松岡隆子先生のご指導で小石川後楽園で吟行をする事が出来た。小石川後楽園は

文京区後楽にある都心の真っ只中にあるとは思えぬ静かさが残っている築山泉水回遊式大名庭園です。

  1629年水戸初代藩主頼房が築いた庭園を2代光圀が改修、明の遺臣朱舜水の選名によって「後楽園」と命名。

 出典は「岳陽楼記」の「天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに遅れて楽しむ」によっているそうだ。

徳川光圀は朱舜水を設計に参加させたとか言われており中国的儒教的な趣向が濃い。戦前はともかく、

    戦後は儒教をもちだしてもあまりなじみにない教えになったが、恐らく今は韓国にその教えが良く

残っているように思える。今の政治に儒教の教えを持ち出しても「それは古い」の一言かも知れぬが、

      私ども戦前派にとっては子供の頃から身体にしみこんだ教えでもある。

    この公園に小石川の名を冠したのは岡山にある後楽園と区別するためとある。句会はこの庭園の

    入口にある涵徳亭の和室で行った。兼題は冬桜。明治の建物の良く磨かれたガラス戸が印象的でした。

BGMはより
グスタフ.ランゲ(独)(1830〜1889)の「花の歌」