初夏から盛夏

渓流の泡立ちひかる若葉晴  吟行のあずさ五号や夏はじめ

故郷の囀り多き古き寺   今日ありて友と語らふ半夏生

夏藤や一服の風谷わたる   渺茫の八つ岳望む梅雨の晴

黒南風や原野貫く高速路     道南の旅の始めの栃の花

道南の旅は終わりの生ビール  花糸瓜土蔵の壁に句の掲示

子規庵の井戸枯れてをる大暑かな  俯ける蛍袋や雨意兆す

 

八ヶ岳高原                  根岸の子規庵
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