今年の厳しい冬も終りを告げました。この寒さにもめげず私たちの俳句グループでは
12月に懸案の帝釈天〜矢切の渡しの吟行を行いました。それなりの収穫があったと思います。
そして新年を恙無く迎えられた事に感謝をしながら今年もまた健康にめぐまれて健吟を続けたく
念願する次第です。

05冬から06春へ

   谷戸流る水の清らか稲架襖      鐘楼の木彫りの獅子や冬の晴

   庚申の纏を高く年送る         回廊の朝の冷えを踏みにけり

   古びしし猪牙舟舫ふ冬の雷      朝方の電話工事や町師走

   雪催ひよぎりて赤き郵便車      早立ちの眩しき朝日初ゴルフ

   初春や深呼吸して元気なる      団欒の輪のひろごるや年新た

      

帝釈天鐘楼                  矢切の渡し
BGMは  Chopin ノクターン第2番変ホ長調op-9-2