06 夏から秋

白南風や舳先を飾る女神像   帆船の舫ふ岸壁夏浅き

出航の汽笛高鳴り夏めける  夏きざす訓練生のはきはきと

道東の原野音なき梅雨曇  道東の旅の終りの朴の花 

渺茫の釧路湿原わかば寒  一山のひかりを跳ねて蝌蚪の群

せせらぎの小谷戸の里や梅雨明くる

 

横浜港の帆船             釧路の躑躅
BGMは ワルツ第7番嬰ハ短調OP64-2  Chopin