俳句会誌「朝」

平成25年1月号(H24年11月投句)

車内まで木犀の香を持ち込めり   木の実降る煉瓦遺跡の小暗がり

船笛やフランス山に秋気満つ   大島の身近に迫る野分け過ぎ

山手の煉瓦遺跡

2月号(H24年12月投句)

手術衣の折り目新らし冬隣   短日を灯し病棟静もれる

冬紅葉顔上げて退院す    冬めける日の燦然と杜の径

日産ビル遠望

3月号(H25年1月投句)

冬天やメタセコイヤの影長く  枯るる中ブルドーザーの音響き

枯れ尾花風を捉えて放さざる   銀杏枯れ噴水広場日を余す

昭和記念公園の噴水

4月号(2月投句)

梅の木の容のままに雪まみれ   娘と語る話あれこれ切山椒

パドックの騎手の緊張息白し    松風の磴に吹き寄す初詣

浅草仲見世で購入

BGMはより戴きました

曲は「アニーローリー」By Lady john Douglas Scott

スコットランド民謡として古くから歌われてきました

クリミヤ戦争の時にスコットランド軍隊の兵士によって歌われたと言う。