「朝」俳句会誌への投句

平成25年5月号(2月投句)

加波山の峰のごつごつ冴返る    畑を縫う畝のくねくね麦青む

さんざめく鴉の群れや冬尽くる    春愁やクルーズ船の真白なる

弓を引くヘラクレス(西洋美術館)

平成25年6月号(3月投句)

交番に車椅子あり花の昼    真白なる富士の高嶺や花の冷え

渓谷に赤き鉄橋杉の花    診療を待つ間の無聊春深し

チェックメイトccよりの富士

平成25年7月号(4月投句)

廃線のレール錆びをる花薺    路地奥に猫の寝まるや花の昼

退院の一歩を確と花の雨    ドラセナの花芽こぼるる春の宵

ロ−ズマリー

平成25年8月号(5月投句)

一湾の奇岩奇景や南吹く     松島の卯波の晴を巡るかな

椿落ち結界めける寺の門    ぴたぴたと舷打つ波や海鳥群るる

松島
BGMはふじ子ヘミングさんのpiano 曲です、このエオリアン.ハープ(ショパン)
は何時聞いても感動を伝えてくれる
富士山の写真は末木日出夫さんから拝借