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「朝」俳句会誌への投句

平成25年9月号(6月投句)

土管より狸顔出す薄暑かな    木道に木洩れ日跳ねて5月来る

踊る子の茶髪銀髪夏旺ん    楠の天を蔽ひて梅雨深き

伊豆下田のはまゆふ

10月号(7月投句)

干物屋の干物に跳ねる夏日差し    海霧や鋸山のごつごつと

真砂女には真砂女の理屈罌粟赤し    向日葵の向きのあちこち日を跳ねる

千葉鴨川の真砂女記念館

11月号(8月投句)

大仏の伏し目におはす萩の風    陋屋や蜩の声降りしきり

金色の長谷観音や堂涼し   露しとど地蔵菩薩に千羽鶴

釈迦如来像(大仏)鎌倉

12月号(9月投句)

とんぼうの眼の爛爛と風の中    唐黍の色濃きを干し軒深し

鶏頭の丈の不揃ひ雨にはか   鬼怒川の中州に夕日秋彼岸

イタリヤ山公園

BGMはより頂きました。
組曲「動物の謝肉祭」より「白鳥」(連弾)
サン=サンサーンス=シャルル=カミューユ
(1885〜1921)フランス