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秋から冬へ

炭焼きの小屋を明るに酔芙蓉   雨もよひ声高だかと法師蝉

夕日承けまことたわわな稲穂かな 稲架襖谷戸の流れのさわさわと 

稲をこく藁の匂ひや谷戸の里  冬陽射す赤き風車の静もれる

佃煮の煮ゆる匂ひや秋の暮れ

秋冷えやお岩木山の雲多く   はらからと話の尽きぬ紅葉酒

滔滔と流る奥入瀬山粧ふ   ふつふつと泥湯の滾りななかまど

みちのくや旅の終わりの濁り酒   

   

  

十和田湖乙女の像                   懐古園
Classic MIDI room より ドニゼッテイ「軍隊の娘よさようなら」