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カイコの孵化・1令幼虫
カイコの非休眠卵は、産卵直後が黄色。
2日目には黄色からピンク色へと変化します。
その後、藤色となり、孵化3日前の卵は青灰色となって、
幼虫の体が透けて見えようになります。

カイコの幼虫は特に高温(25℃から30℃)を好み、
この環境下で、孵化まで約2週間。
孵化3日前、卵は青灰色。
幼虫の頭や、体が透けて見えます。
孵化当日の卵
カイコの孵化・蟻蚕・掃立
カイコの孵化  幼虫は顎(あご)にある鋭い歯で卵殻を食い破って出てきます。 幼虫の体長は約3mm。
雌雄の区別は孵化した幼虫ではできませんが、雌雄とも頭の色は真っ黒で、体は毛におおわれています。
孵化した幼虫は頭が黒く、小さい体が蟻(アリ)のように見えることから蟻蚕(ぎさん)、または毛蚕(けご)と呼ばれる。
孵化した蟻蚕は餌を探して歩き回ります。
養蚕農家では蟻蚕を羽箒でそっと掃いて、飼育のために整えたカイコのいる場所(蚕座)に移す作業をします。
この作業を掃き立(はきたて)といいます。 現在は餌の上に移す作業を掃き立て、といいます。
蟻蚕: 体長は約3mm.
体は毛におおわれている。
掃立後の蟻蚕
孵化ラッシュ
孵化から3日後、体長7-8mmに成長した1令幼虫
1眠(みん)*にはいった1令幼虫
1眠と脱皮

1令幼虫が2令の体に成長するとき、1令の皮膚は体の成長に伴って大きくなりません。
体の成長にともなって1令の皮膚では体が窮屈になるため、その皮膚を脱ぎ捨てる脱皮を行います。
脱皮する前には、2令の皮膚が1令の皮膚の下にできている必要があります。

そこでカイコは桑の葉や人工飼料を食べるのをやめて、胸・頭をもち上げて静止し、
1令の皮膚の下に2令の皮膚ができるまで、じっと待っています。
そのときの姿が、いかにも眠っているように見えることから眠(みん)と呼ばれています。
また、脱皮が終わった後も、新しい皮膚がかたまって活動できるまで眠の状態で待ちます。
以後、2眠・脱皮から4眠・脱皮までつづきます。 眠の時間は次第に長くなります。


よくわかるカイコの孵化
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