TOP PAGE
カイコの蛹化
カイコは営繭開始から2日後、まだ吐糸しています。
体は小さくなって皮膚は、非常にやわらかい。
3日後、幼虫から蛹に変態するための準備で、眠の状態です。
4日後、カイコの蛹化開始。
気門が移動します。
蛹化の脱皮は4眠までの脱皮と異なり、頭部と胸部の背の皮膚が左右に裂けて、頭部も体の皮膚とともに脱皮します。
頭部の脱皮をアップ。
気門の黒い線は古い器官が
引っ張り出されているためです。
蛹には複眼や触角や胸脚・翅が見えます。 特に翅は透き通った黄色です。
腹部を脱皮中です。 成虫時に必要がない腹脚は見あたりません。
抜け殻は、5令時の皮膚
脱皮が終わります。 雌雄の特徴が現れます。 蛹は♀です。
複眼、触角、翅、脚が見えます。
カイコの蛹・雌雄 ♀の方が大きい
♀の生殖器
♂の生殖器
営繭から3日後
営繭から4日後、脱皮して蛹化しました。
営繭から6日後
営繭から10日後
収繭の時です
営繭から15日後
蛹化から11日後
羽化前日
収繭(しゅうけん)
養蚕農家はカイコが繭を作ってから羽化する前に、蔟(まぶし)から繭をかき集めます。
それを収繭といいます。
蛹化して日数が経たないときは、蛹がやわらかいため、蛹の体液で繭の内側が汚れたり、
羽化後では繭に穴があいて糸が切れたり、繭に汚れが発生して繭糸が使えなくなります。
繭をつくり始めてから約10日後は、蛹の皮膚が堅くなっているため、収繭に好都合です。
養蚕農家の養蚕は、収繭して終わります。

蚕の一生は、さらにつづきます。
トップに戻る

カイコのCONTENTS

次ページ

Home
Contents


Nature Photo Gallery = S.Ochi`s HomePage に掲載の写真・記事の無断転載を禁じます。
すべての著作権は、越智 伸二に帰属します。
Copyright(c) Shinji Ochi. No reproduction or republication without written permission.
著作物の利用について、リンクについて ご一読ください。