TOP PAGE

アコヤガイの生態・形態 アコヤガイのからだ

アコヤガイ アコヤガイ

種 名  ウグイスガイ目/ウグイスガイ科/アコヤガイ(阿古屋貝)、真珠貝、
     Akoya Pearl Oyster  学名:Pinctada fucata

形 態  殻長 約100mm、 二枚貝
     稚貝は雌雄同体。 成長にともなって性転換して雌雄異体となる。

貝 形  貝殻は上側(蝶番側)が直線で、下側が丸い。 平らな貝。
貝 色  貝殻の外側は地味で目立たない色(緑褐色)で、殻皮は層状ではがれやすい。
     貝殻の内面は美しい輝きをもつ真珠層があり、養殖真珠の母貝として利用。
     真珠貝とも呼ばれている。
     真珠層に密着している外套膜(がいとうまく)が、
     真珠質を分泌して真珠層を形成する。

生   態

採 食  海水中の植物プランクトンを採食する。

分 布  旧北区、東洋区。
     太平洋、インド洋などの熱帯、亜熱帯に広く分布している。
     日本では、日本海側で男鹿半島以南、太平洋で房総半島以南に生息。

生息地  アコヤガイは、足糸を出して浅い水深の岩礁に付着して生活している。
     貝が岩に付着するため、足糸腺から強い接着力のある物質を分泌する。
     冬期の海水温が10度以下にならない暖かい内湾に生息する。
アコヤガイの外套膜
アコヤガイの外套膜
アコヤガイのからだ
アコヤガイのからだ
アコヤガイのからだ

まず、貝の上下と左右の見分け方は、蝶番(ちょうつがい)を上にして、膨らんでいるほうが左。
貝殻は、左右の厚さ(A,B)が異なります。 A側を撮影したアコヤガイのからだの写真です。

アコヤ貝のからだは、くち、食道、胃、腸などの消化器官と生殖巣が大部分を占めています。
真珠を形成するために最も関係が深い部位は、真珠層に接している「外套膜(がいとうまく)」です。
(外とう膜はホタテ貝などでは「ひも」と呼ばれています)

外套膜は 1. アコヤ貝が植物プランクトンを採食する際、取り込む海水量を調節します。
     2. 貝殻を形成する重要な役割を担っています。
貝の断面
外套膜と貝殻の断面

アコヤ貝の貝殻は、
外側から内側へ殻皮、稜柱層、真珠層の順に三層で形成されています。

美しい輝きをもつ真珠層は、外套膜外側上皮が分泌する真珠質で形成されます。

養殖真珠をつくるために行う挿核手術の方法は、生殖巣に外套膜の小さい切片と核を挿入します。

真珠 CONTENTS / このページのTOP

Home
Contents


Nature Photo Gallery = S.Ochi`s HomePage に掲載の写真・記事の無断転載を禁じます。
すべての著作権は、越智 伸二に帰属します。
Copyright(c) Shinji Ochi. No reproduction or republication without written permission.