迷走録 2003年4月

 

平成15年4月27日

大学院の音声学のメイン教材は、Rebecca M. Dauer 著 Accurate English: A Complete Course in Pronunciation (Prentice-Hall)です。音声学の担当教授は2人いて、そのうちの一人はなんとRebecca M. Dauerその人ではありませんか。単位修得への道は険しそうです。インストラクションに従って自分で練習し、課題をテープに録音して送り、著者の Rebecca M. Dauer 氏に評価されるというものです。

自分は今までイギリス英語中心で、アメリカ英語を音声学の立場から系統的に学んだことがないので、ほかの院生に引けを取らないように、とりあえず日本で売れ筋の Jean Yates 著 Pronounce It Perfectly in English (Barons) と Ann Cook 著 American Accent Training (Barons) を購入して一通り目を通して、ざっと主なところだけでも練習してみようかなと思っています。

でも、練習しすぎで、肝心のイギリス英語に、アメリカ訛りが混じることのないように気を付けねば。これが、難しいんだよなあ、・・・。

 

平成15年4月20日

ロンドン大学のサマーコースで撮った講義のビデオを数本見ました。ああいう講義を1年間みっちり受けることができたらいいなあと思いました。今年は無理にしても、来年か再来年には、せめてもう一度サマーコースだけでも受講して、頭の中に音声学の枠組みをしっかり再構築できればいいなあと思っています。

大学院の研究は、まだ教材も届いていないし、5月3日のオリエンテーションがすまないと本格的には始めようがありません。今は、手持ちの教材で、復習していますが、通読して一通り理解しようとすると、自分で好きなところだけ拾い読みしていたときには見落としていたところに気付いたりして新鮮でした。やりっ放しでなく、これまでやってきたことを、まとめるという意味でも、大学院の研究は意義があると思いました。

今週は、仕事を片付けて、ゴールデン・ウイークは、すっきとした頭で迎えたいと思っています。

 

平成15年4月13日

昨日久し振りに師匠のレッスンを受けました。なんと前回に受けたのは、1月11日でした。

1月によそで2回発音のレッスンを受けた以外は、全く英語のレッスンを受けていないし、実際に話す機会もゼロに等しい状態でしたが、師匠によると、わたしの英語は(はっきり覚えていないので正確には比較できないが、少なくとも進歩していることはあったとしても)衰えていないそうです。イントネーションは前回よりもよくなっているそうです。あとはリズムが、個々の発音やイントネーションに比べると弱いということです。イギリスから帰ったばかりの頃は、リズムも含めて、全てがバランスよく流暢に話せていたそうです。リズムについては、もちろんロンドンでのレッスンの成果もあるだろうが、subconsciously にリズムを獲得していたのではないかということです。よって、現在の自分の知識を総動員してもあのレベルにはなかなか到達しないのではないかということでした。

師匠にそういわれたら、いつものように絶対何とかしてやるぞ気になってしまい、いくつか方法を考えて、師匠に尋ねてみました。悪くないと思うのでやってみろとのお言葉をいただきました。(師匠は自分の性格をよく知っているので、いいように発奮させられたような気が、・・・。師匠の掌で踊らされているような気も、・・・。まあ、いいか、・・・。)

それ以外の課題は、相変わらず fluency ですが、これは純粋に発音の能力だけでなく、語彙力や英語での反応の早さもあるので、実際の会話なしでは、なかなか進歩しなくても仕方ないと思っています。語彙については、語彙数はあるが、より自然な使い方を覚えることが望ましいそうです。日本語からの直訳という意味ではなくて、コロケーションとか、フォーマル・インフォーマル等ニュアンスの違い等が課題だそうです。こちらは、反応の早さと違って、相手がいなくても(効率はよくないかも知れませんが、)なんとかできるので、おいおいやっていくこととしましょう。

 

平成15年4月6日

大学院の研究に必要な参考文献をいくつか入手したので、読み始めました。英語学専攻なので、音声学だけでなく英語学全般について、一通り目を通しておこうと思っています。

今日久し振りにM善やK國屋にいったら、英英辞典がいくつか出ていました。こちらも、そのうち主なものは全て入手しては使ってみるつもりです。

 

 

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