迷走録 2003年7月

 

平成15年7月27日

英語から少し遠ざかっています。全然やっていないわけでなく、発音のチェックしたり、辞書を引いたりはしていますが、気持ちの上で、英語から少し遠のいています。

結局7月13日に書いたように、アップした実力を維持するのは難しいのひとことに尽きます。明確な目標がないと、短期的にがんばってレベルアップしても、英語を使わざるを得ない環境にいなければ、実力が定着するまで続かないということです。

少し前に、最近出たイギリス英語の教材も何冊か買ったのですが、開いてもいません。師匠のレッスンも、しばらく日程が合わないので、受けれません。さあ、どうする。

来週は、青森に旅行するので、気分転換できて、新しい気持ちになれば、きっと、またなにか始めるだろうと思っています。

でも、今日は高級フレンチ料理を食べて気分転換できたのに、やる気でませんでした。あゆのカルパッチョのキャビア添え初めて食べました。スープは、コーンポタージュで、上にとうもろこしのひげのフリットが盛りつけてあって、美しかった。ポタージュの下にオマールエビをコンソメで固めたゼリーのようなものがあって、2層になっていました。1粒で2度美味しいどころか、フリット・ポタージュ・コンソメで3度美味しい。こちらも初めて。無農薬・有機栽培のものしか使っていないので、とうもろこしのひげも安心して食べれます。三河湾のあわびのステーキも初めて食べた。ソースが美味しかった。前に食べたフォアグラとトリュフのパイ包みと同じような味がしたので、ソースにトリュフが入っていたかも知れない。そうだとすると、フォアグラとアップルのパイ包みもでたので、1日に3大珍味を制覇したことになる。いずれにしても、おいしかった。

10周年記念で税別1,800円のランチと税別6,500円のコースの案内が来たので、予約しようとしたら、案内に書き忘れたけど8月1日からとのこと。人数を聞かれて、2人といったら、全く同じメニューにはできませんが特別にご用意しますとのこと。普通こういう場合は、変わりの食材は、もとよりいいモンのが出ることが多いので、迷わず予約しました。電話したときは、1,800円のランチを予約しようと思っていたのに、なぜか6,500円のコースを頼んでしまいました。ストレスは解消できたけど、満足しすぎて勉強する気になれませんでした。どうすりゃ、いいんんだ?来週は、英語の話しが書けると思う。

 

 

平成15年7月20日

土曜日に師匠のレッスンを受けた。久し振りの2週連続でした。6月29日の迷走録で書いたオーラル・レポートの評価が出たので、師匠に報告しました。Performance のところだけ引用します。

Overall smooth, good phrasing, very clear (except when drops syllables), sentence stress mostly as in the model in part 1; most segmentals are correct. Sometimes drops vowels or whole syllables to maintain the rhythm (What have you been..., on the south...). Occasional segmental errors: /r/ /l/ (foreign fallen, problem probrem); /I/ /i/(little) /-z/ /dz/(Liz)(he recognizes these); also, /3/ /d3/(usually), /U/ /u/(good); shore show; /j/ dropped in Vineyard. A few vowels are not reduced (and, them, at, have) and a few function words are too long & strong (although, say to them, how are you doing, in town, would you take me along). Some misplaced stress ('soft drinks soft 'drinks) and sentence stress (walked out there in the morning); pitch rose instead of falling in the "or" questions.

師匠に、提出したのと同じ録音聞いてもらいました。「very clear」とのことでした。師匠のアドバイス通りに吹き込み直したので、「これが、Chikashi の英語だ!」と師匠は満足そうでした。ただ、イギリス英語で話しているときは、もっと間違いが少ないとのことでした。/r/ → /l/ は、ふつうではありえないし、misplaced stress ('soft drinks soft 'drinks) のようなものも、あまりないように思うとのことでした。

アメリカ英語でかつノーマルスピードで吹き込むように要求されていたので、スピードに舌が付いていかなくて、音が落ちたり、通常は発音しないアメリカ英語の "er" の音も発音しなくてはいけないので、/r/ や /l/ の音まで混乱するようです。師匠によると一応ノーマルスピードでアメリカ英語のように聞こえたそうです。

評価の最後に、「イギリス英語がよければ、無理してアメリカのアクセントに変える必要はないし、いくつかの章の復習をして、もう少しゆっくり発音すれば、ほとんどの問題は自動的に消滅するかも知れない。」というようなことが書いてありました。アメリカ英語でかつノーマルスピードで必死に吹き込もうとしたあの努力は、いったい何だったんだ!!!

まあ、いろいろ勉強になったからいいとするか。師匠の指示通りに録音し直して、効果はあったし、師匠はPerformance にもオーラル・レポートの評価も大変ご満足のようで、いつになく上機嫌で会話が弾んだし、もう少ししたら、イギリス英語をノーマルスピードで発音する練習でもするとするか。しばらくは、こころ穏やかに過ごせそうです。

 

平成15年7月13日

英語が、また元に戻ってしまった。6月29日の猛練習で、イギリス滞在時の帰国間際の頃のレベルにアップした英語も日常の生活に戻ったら(練習を止めたら)元の木阿弥となりました。

昨日の師匠のレッスンで確認しました。今、英語を話す必要性がないので、やる気になれません。でも、どういうことをやって、どんな状態になると、調子がいいかは、おぼろげながら、わかってきました。師匠に、話したら、一応否定されず、「そうかもな。」ということでしたので、そのうち、心を入れ替えて、練習を定着するまで続けてみようと思います。

大筋だけ書くと、できるときは、自然にというか、無意識のレベルで、反応しているので、その最中を自分で認識することは、難しいということわかりました。うまく話せている時を自分で正しく評価するととは非常に困難だということです。では、どうすればいいかというと、そういう調子のいい状態なるときには、どういう練習をやっていたこということを調べて、それを続ければいいのです。そして、その練習をして、ネイティブに対して、自然に、無意識のレベルで、反応でいれば、うまく機能しているということです。それを繰り返して、自分に必要な練習を絞っていけばいいということです。師匠と話して、仮説は立てましたので、後は、実証です。

まあ、そのうち、ぼちぼち始めることにします。

 

平成15年7月6日

あれから、いろいろありました。英語に関係のあることないこと含めて。いいこともあったし、悪いこともぽあったし。ただちょっとだけ、疲れました。

英語が上達したと感じた瞬間を、2つだけ書きます。1つは、人通りのほとんどない山中で車に乗っていて道に迷ったときに、3人が歩いているのを見つけたので、車を止めて道を聞くと、今日ここに始めてきたという交換留学生だった。でも、無茶苦茶自然に会話できました。はっきり聞こえるし。はっきり伝わるし。ロンドンにいたときの最後のころくらい、自然に気持ちよく会話できました。変に日本人に慣れていないからよりよかったのかも?

もう一件は、怒り狂うアメリカ人と誤解を解こうとしている日本人の間に入って、ちょっとした通訳をしたことです。相手は激怒していました。わたしが、間に入ろうとしたとき、既に誰彼構わず当たり散らしそうな気配でした。案の定わたしに当たり散らしてきました。逆上しているので、早口で聞き取りにくい。数回、Sorryと聞き返したら、さらに不機嫌になったので、必死に聞き取るように努めました。無茶苦茶苦戦しましたが、最後には、なんとか妥協点をみつけたもらい、ほっとしました。しかし、ストレス溜まった。なんで、オレが怒鳴られなあかんねん。って、ここでぼやいても、しゃむないか、・・・。

でも、逆に日本語であんなにいわれたら、対処できなかったかも。英語の方が、いろいろな状況で鍛えられてるからなあ。(日本語の能力が低くすぎるんだよな。ほんと。)まあ、なんにしても、英語が進歩したと感じた瞬間でした。ただもう少し、慣用表現を覚えなくてはと思った。大将や師匠と実際に会話して覚えた表現は、とっさに出てきて、ずばりすぐ通じますが、頭で考えて話すと、リズムも悪いし、すんなり通じず、いろいろ言い直して通じると言うこともしばしば。ただ、テキストやドラマで覚えようとしても、なかなかとっさの時にはでてこない。最近は、大将や師匠に習ったことの貯金を食いつぶして、何とかやっているようなものです。

今回のことで、やはりいいものに触れることが大切だと思い知らされました。あとから、あとから、知らないうちに、じわじわと効いてくるようです。これからも、本物に触れ自分を磨き、自分の目が曇らないようにしたいと思いました。

 

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