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わたしの英語・米語体験記

  [2001年版]   [2003年2月版]


イギリス留学から早3年。帰国してから『イギリス英語の部屋』を作成しつつ、その知識がすこーしずつたまってきました♪掲示板などで「どうやってイギリス発音を身につけましたか?」なんて質問をいただくのですが、わたし、イギリス滞在中はぜんぜんイギリス発音じゃなかったんですよ〜(笑)。最低限のアメリカ発音は直されましたけど、話すのに精一杯で発音まで気がまわってませんでしたもん。さすがにアメリカの発音とは違う〜ということは分かりましたけど、具体的な発音については日本に帰ってきてからいろいろ調べたんですよね。で、「ああ、そういえば、そんなんやったわ」みたいにね〜。

イギリス英語の方がエレガントだわ〜んと思っているわたしですが、日本にいる以上、英米両方分かるにこしたことはないな〜とは思っているのです。いろんな発音ができるのもかっこいいじゃないですかぁ♪で、イギリス発音を勉強してるときは、一応、(どちらかといえばですよ、あくまでも)両方出来たんですよ!というか、気をつけないとアメリカ発音になる、という感じ。でも、ずっとイギリス系になるように努力していた結果、アメリカ発音ができなくなってしまいました。いいんだけど、それはそれでちょっと切ない(笑)。いつか、フランス語なまりのセクすぃーな英語発音ができるようになりたいんですけどねぇ。「Hello:あろー」「station:すてーすぃおん」みたいなね(笑)。

さて、帰国後、仕事しながら翻訳学校(週一の数時間)に通ったんですが、英訳に関してはネイティブの先生だったのです。授業は英語。基礎クラスがアメリカ人の先生、上級クラスがオーストラリア人の先生。お互い半年ずつぐらいかな?オーストラリア人の先生はもちろんイギリス系発音。日本では生のイギリス発音をじっくり聞ける機会が少ないので、ヒヤリングする分にはうきうきだったんですが・・・なにぶん仕事として身に付ける翻訳は別!2人の先生が言うことが、正反対だったりするんですよぉー。

アメリカ人先生のおすすめフレーズ、“What's more”(広告などで、“さらに○○もついてくるー”というニュアンス)を使うと、オーストラリア人先生は「そんな使い古された誇張フレーズは、かえって印象が悪くなるから“In addition”にしなさい」って。そして、アメリカ人先生は「“〜なので”という意味では"as"は使わないこと!あまりにもアカデミックだから論文みたいになる」というんですが、オーストラリア人先生は“as”が大好きで連発。このようなことが多々あった^^;。全体的に、アメリカ人先生の方がダイナミックな表現を好むのに対して、オーストラリア人先生はあくまでクールな表現。ま、両方に先生から習えてバランスとれて(?)よかったのかしらん??

ゆうても、日本での産業翻訳やコンピュータ翻訳では、アメリカ英語の方が主流で、オーストラリア人先生もそれは(しぶしぶ)認めていました。この先生、「アメリカ英語はあまり好きじゃないんだよね〜」と常々豪語してましたが(笑)。課題でやるスペリングはアメリカ英語でいいんですが、先生が黒板に書くメモのような英語は、イギリスのスペリング。ややこしいっちゅうねん!課題で「among」を「amongst」に直された生徒もいましたよ、そういえば!さすがに「どうして間違ってるんですか?!」とツッコんでみたら、「いや、流れ的に、ここではamongstの方が響きよい」って。いやそんな、それは好みの問題だろう^^;。「英語力を上げるのにおすすめな方法はありますか?CNNとか?」と質問したところ、マイナーなオーストラリアの新聞名とか、イギリス系のむつかしそーな雑誌名を挙げられました。CNNもタイムもぜんぜんダメですって(笑)。気持ちはわかるが、日本で役立つ仕事ベースで教えてくれぇ〜って思いましたね(笑)。

幸い、翻訳の仕事がもらえるようになったのですが、英訳の時は、単語の選択で迷いますねぇ。なんだかんだアメリカ英語でいいとは思うのですが、そのオーストラリア人の先生の授業が思い出されてしまって・・・・。こんな現状なので、イギリス英語を愛しつつ、英米どっちも平行して学んでいきたいものです^^。