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★感想★ 感想としてまず言えることは・・・・・このミュージカルが、ストーリー・演出・音楽・衣装・芸術性すべてにおいて、最高峰であるということ!わたしの美的センスにここまでぴったりくるものがこの世に存在するとは・・・・・!誇張でなく、本当にそう感じたのです。すばらしいとは聞いていたけど、こんなにも完成度が高いなんて思わなかった!ロンドン滞在中、かなり経済的にヤバイ(つまりびんぼ〜)状態でありながら、あまりの感動のため二度も見たあげく、パンフレット、二枚組みのCD、そして怪人のマスクのバッジまで買ってしまいました^^;。 1度目はバルコニー席で舞台からずいぶん遠かったのですが、それでも果てしなく感動。まして二度目はもっと前、ちゃんとシャンデリアが上に上がる〜上から落ちる〜というのを目の当たりにして、ますます感動!もう音楽が聞こえてくるだけで泣けてきましたよう。
右(→)の写真は、カルロッタを主役としたオペラ『ハンニバル』
のシーン。もちろん、幕が落ちてくる前です。踊り子たちもたくさんでて、いきなり壮大なシーン! さて代役でチャンスをつかんだクリスティーヌ、左(←)の写真です。 彼女の声は本当にきれいだった。どこまでも澄んだ、高い声。怪人がほこれんじゃうのも分かる気がするな〜。 清楚だけど、シンはしっかりしてるのよ!という感じで、同じ女性として目指してみたいもんですねぇ。
そして、クリスティーナをとりあう(?)2人の登場です。怪人VSラウル。 |
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怪人と一緒のクリスティーナは、陶酔してるかおびえているかのどちらかですね。 そう、彼女も最初はちょっと怪人に惹かれてたりするんですよ!でもそれも、不思議な力に「酔ったような感じ」なんでしょうけど。
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ラウルは、いわゆる好青年。もちろん良い役なんですが、だんだん怪人に肩入れしてしまったわたしには、「いたってフツーの人」になっちゃいました。 |
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オルガンをひく怪人は一心不乱。(映画版で知ったのですが)この怪人、昔は作曲家だったけれど悪魔に心を売ってしまったとかなんとか、つまり音楽に対する思いは本物なのです。クリスティーヌがただ美しいから愛しているのではないんでしょう。きっと、音楽に対する自分の想いを実現できる素質も兼ね備えてるゆえ、そんなに深く愛したんでしょうね。(といっても、恥ずかしながら原本を読んでないので勝手なことは言えないな〜^^;。)
クリスティーヌを主役にするため、人殺しも平気でやってのける怪人。脅迫文の声が響いたり、観客も一緒になってゾクっとできます。ラウルとクリスティーヌが愛を確かめる場面、最初は怪人が聞いているとは分からない。舞台の幕中央の装飾のひとつが、実はゴンドラみたいになっていて、そこから怪人がおりてくる。「ああ、聞いてたんだ!」って。耳をふさいで嫉妬に苦しむ怪人、クリスティーヌが許せなくなる。(といっても憎みきれないんですが)。1度目に見たときはまだ怪人の残虐性に目を向けていたんですが、2度目の時はすっかり肩入れ^^;。「ああああ怪人がかわいそう」と涙とまらず。
ここの有名な音楽、ああわたしに音楽を添える能力があったら。。。。。でも皆さん、「あ、聞いたことある」と思われるでしょうね^^。
よほどの演技力&存在感がないと、つとまらないでしょうねぇ。すっかりファンになってしまいました。
クリスティーヌが父親の墓を訪れるシーンも心にしみたぁ!ここでは、怪人、クリスティーヌ、ラウルの3人の歌のハーモニーが最高。英語で歌詞までは分からなったけど、かけあいのような歌い方で、激しく心をゆさぶられました。メロディは同じでも、歌詞がそれぞれ違ったりするんです。それぞれの心の中を伝えてるんでしょうね。むむむむ、日本語版も見て見たいぞ。そして怪人がラウルを攻撃するんですが、杖から火花が飛ぶんです!鉄砲みたいにバチバチって。暗がりにオレンジの火花がひときわ目だって印象的でした。
ラウルを助けるために怪人にキスしたクリスティーヌ。でも、助けるためだけでなく、怪人の憐れな心も染みたんでしょうね。そこでラウルを解放する怪人。ここは聞き取れた!「Take her・・・!」。「連れて行け」とでもいう意味でしょうか、このたった2単語にどれだけの怪人の気持ちがこめられているか!!絶望的な声で「Take her.」ですよ。 泣きながら「Take her.」ですよ、ああああああもう涙とまらない〜。 1度クリスティーヌが戻ってくる。指輪を渡すためかなんか、それはよくわからなかったけど、クリスティーヌも震えながらも、戻ってくるんです。この優しさ、これぞクリスティーヌ。怪人の、歌いながらの「I love you.」、これも切なく胸にしみた〜。ううううううう、泣けるよおおおおお。クリスティーヌが去り、ひとりぼっちの怪人。それでも、愛の歌をささやき続けてるんですよ、オルゴールに向かって。そう、最初のオークションで後のラウルが手に入れた、例のオルゴール。その悲しい、切ない音色がどこまでの響くのです・・・・・。 そしてラスト!物音を聞きつけてマントにすっぽり隠れる怪人。メグが近づき、マントをとろうとする。この時点では、まだ怪人は下にいたはず。底がぱっとぬけ、怪人が消える。そして底がまたしまる。手品みたいねぇ。残されたのは白い仮面だけ。メグはその仮面を自分の顔の横に持ち、観客に見せる形に。しばしの余韻のあと、会場は大拍手の渦! 特に2度目にみたとき、あまりの感動で胸がいっぱいになってしまって大変でしたよう。夜ベッドに入っても、ひとりポロポロ泣けてきて、全然眠れないんです。「マジかよ、おい」って話ですが、大マジ。かなり長い間だ、ひとりはらはら泣いてました。はらはらポロポロ。日本に戻ってからCDを聞いても、ひとりうるうる。胸がきゅうっとなるのです。っていうか、今このページ作りながら、またきゅうっとなってます(笑)。 あと一回くらいは「オペラ座の怪人」見てからじゃないと死ねない〜。 |