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やっぱり丁寧&慇懃無礼


イギリス英語は、なんてったって、丁寧&慇懃無礼。そこはほら、紳士・淑女の国だから〜。この点、敬語文化の花咲く(?)日本と似ていると思うのですけどね。




Please をつけましょう!

お願いするときは、"Please”をつける、これは基本♪なんだか敬語チックだなと思いきや、日本の敬語って基本的に目上の人に使いますよね。イギリス人の please は、レストランだって、デパートだって、家庭内だって、フツーに使われます。親が、自分の幼い子供にだって使うのです。「ちょっとそれとって、please.」ってね(笑)。あくまで、生活マナーなんですね♪

ホームステイ中、大好きだった会話のひとつが、
"Would you like a cup of tea?" "Yes, please!"

朝はコーヒーもよく飲んだから、
"Would you like tea or coffee?" "Coffee, please!"

余談ですが・・・書き言葉に please を連発するのは、日本人だけ。広告やマニュアル等を訳す際、ネイティブの先生が 「頼むから、“〜してください” という文章すべてに please をつけるのはやめておくれ〜。 please がなくたって、読む人は怒ったりしないから。」って(笑)。




Thank you を言いましょう!

何かしてもらったら、“Thank you”とお礼。これは、日本語でも当たり前のことなんですけど、なんだかんだと忘れられがち。喫茶店でお茶が運ばれてきたら“Thank you”、洋服をほめてもらったら“Thank you”、席をゆずってくれたら“Thank you”、ちょっとでもありがたいなと思ったら“Thank you”!

短縮形の“Thanks”はあんまり聞きませんでしたけど、多分若者たちや親しい間柄だと、イギリスでも使われてるんでしょうね。うわさに聞いていた、俗語版“Ta.”は、残念ながら聞けずじまい(涙)。タクシーの運転手とか、お店の人とかは使っているらしいんですけどねぇ。。

好意の度合いによっては“Thank you very much.”
とってもとってもうれしかったら“Thank you very much indeed.”こちらは、ちょっとかしこまった感じ。

"Yes, please!" の反対は“No, thank you!”。「ケーキ食べる?」「う〜ん、No, thank you. おなかいっぱい。」決して、No!「いらん!」と言い捨てないようにしましょう^^;。




Excuse me. と I'm sorry.

“Excuse me.”も丁寧な言葉。日本人のよく使う、「あの、すみませんが・・・」ってやつですね。ここで、いきなり“I'm sorry.”とあやまらないように(笑)。あと、ちょっとした「ごめんなさい」にも使います。

ウェイターを呼ぶとき、人とぶつかってしまったとき、相手の足を踏んでしまったとき、通路なんかで通して欲しいとき、とにかく“Excuse me.”

さすがに、ぶつかって相手に決定的なダメージを与えてしまったときは“I'm sorry”でしょう。アメリカでは、自分に非がないときは“I'm sorry”は使いませんよね。間違い認めたら訴えれちゃうもん。イギリスでは、比較的“I'm sorry”もよく聞きます。ただイギリスでも、さすがに、責任問題に発展しそうなときは、むやみに“I'm sorry”を濫用しない方がいいのだそう。

相手の言葉が聞き取れなくて聞き返すとき、イギリス人は“Sorry?”“I'm sorry?”を好みますよね。アメリカ人は“Pardon?”




なんせ慇懃無礼

イギリスでは、Would とか Could がとびかってますよね〜。婉曲&丁寧な表現。
さすがに、仲のいい友達同士ではそこまでしないとしても、基本的にはマナーを重んじるのが、英国式♪



「〜もらえる?」は Can I have〜?で通じますけど、とりあえず、please をつけてみる。もうちょっと丁寧に “Could I have〜, please?"となると、「〜いただけますか?」。おお、エレガント(笑)。
May I have〜?も本によくのっていますけど、この“May”はかなーり丁寧ならしい。アメリカ人の先生は、「いまどき、イギリス人でも使わんのんちゃう?」って。それは定かではありませんが・・・、かしこまった言葉であることは間違いありません。“Hi! May I〜?なんて不釣合いじゃ、変に思われますもんね。うまく使いましょう〜。




「〜していただけますか?」 は Could you 〜, please? または Would you〜, please? わたしは、英語でお願いするときは “Could you〜?”派。あ、でも、友達にはpleaseまではつけてないな。



want の丁寧な意味、would like も英国の香りが漂う♪
「コーヒーでもいただこうかしら」 
I would like to have a coffee, please. 
省略しない方が、より丁寧。でも、I'd like to〜(〜したい)でも、十分丁寧ですよね♪



Mind を使った文もよく聞きますが、これは答えるときには注意が必要。「こんなことしたらいや?」って聞いてるのだから、“No”「いやじゃないですよ〜、構いませんよ〜」で答えないといけません。No, not at all. Go ahead.ってな感じで。

“Do you mind〜?”さらに丁寧にすると、“Would you mind 〜, please?”
これも「〜していただけますか」という意味ですけど、もともと、“こんなことお願いしてもいいのかしらん?おいやじゃないかしらん"というニュアンスでしょうかね。
mind は動名詞をとることにも注意!動詞をそのまま動名詞にしたら、相手に対するお願い、myをつけたら、私のお願い。こんがらがりそうなら、if + センテンスで言いましょう。

Do you mind my asking the reason for that?
Do you mind if I close the door?
Would you mind driving for me, please?



あと、 wonder も婉曲の代表。“I wonder if 〜.”「こんなことお願いしていいもんかどうか・・・」なんてニュアンスかな。よく、過去進行形とともに、“I was wondering if 〜.”「実はこんなこと思ってたんだけど〜」という感じでも使います。デートのお誘いにも、よく使われますよ〜^^。

I wonder if you'd like to go out with me this Sunday.
(次の日曜日ぼくとつき合ってもらえないかな)

I was wondering if you'd like to join me for dinner tomorrow.
(明日、食事でもどうなかって思ってたんだけど?)

映画で、男性が女性を誘おうとして、"I was wondering..." "No!"というシーン、よく見かけます。せめて最後まで言わせくれよーって感じですね(笑)。



慇懃無礼になればなるほど、文章が長〜くなります。あまりまどろっこしい表現は日常会話ではそうそう聞きませんけど。

I'd really appreciaet it if〜
I'm awfully sorry to bother you but could you〜?
I would be very happy if you could possibly 〜