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世界の英語はどっち寄り?


The Englsih have really everything in common with the Americans except of course language.
「イギリスとアメリカは言葉を別とすれば、共通点が多い」−オスカーワイルド


ひとくちに「英語」といっても、「アメリカ英語(米語)」と「イギリス英語(英語)」ではけっこう違うもの。発音、用法、つづりも違ったりするんですよ。もちろん、お互い言っていることは理解できますが、どちらも自分の英語が「本場」と思っているのだからおもしろいです^^。

日本ではアメリカ英語が中心ですけど、戦前はイギリス英語が主流だったのです。発音的には、イギリス英語の方がカタカナに近いから、日本人に向いていると思うんですけどね〜。

ビジネス界はもちろん、国際社会でもハリウッドでも、世界の中心はアメリカだから、イギリス英語にもアメリカ英語が進出しているのは事実です。それでも、まだまだ全世界的に見るとイギリス英語の方が主流のよう。エレガントに見せたいなら、やっぱりイギリス英語でしょ!


イギリス英語寄り アメリカ英語寄り
西ヨーロッパ諸国、東欧、ロシア、旧植民地のアフリカ諸国、南アフリカ共和国、エジプト、イラン、イラク、その他アラブ諸国、インド、パキスタン、バングラデシュ、マレーシア、タイ、シンガポールなどアジア諸国、オーストラリア、ニュージーランドなど アメリカ、フィリピン、日本、ラテン・アメリカ
カナダ
(カナダの英語は、米語と英語の両方の特徴があるようです。発音はアメリカ寄り、また米語の単語も多いわけですが、つづりや用式はイギリス寄りの部分もあるよう。人によって意見の分かれるところですが、とりあえずここでは「どちらかといえばアメリカ英語寄り」としておきます。





参考に、他国の英語を覗き見しよう!

オーストラリア英語 先住民が住んでいたとはいえ、一応今の歴史は英国人の上陸から始まったということで、もちろんイギリス寄りの英語。ロンドンやリバプールなどの都市からの犯罪者層から広まったので、どちらかといえば、コックニー英語に近いです。
ei(エイ)が ai(アイ)になるんですね〜。make(メイク)が(マイク)、take(テイク)が(タイク)。
ニュージーランド
英語
オーストラリアとあまり変わりませんが、アクセントではオーストラリアの英語に比べていくぶんか英国の発音に近いようです。
南アフリカ英語 オーストラリアと同じ頃にイギリス植民地としての歴史があります。イギリスから中流階級の教師を呼んで教育に力を入れたため、アクセントも本国の英語に近い。特にインテリ層の英語にはクセがないそうです。オーストラリア英語やインド英語に比べて「なめらかな英語」。
英語 英語人口が多い上に多くの部族語があるので、いろんなアクセントが存在します。上流階級のエリートは美しいオックスフォード・アクセンを話します。一般的に、「巻き舌」で、上下、左右に激しく揺れ動き、しかも「早口」。
シンガポール Singlish(シングリッシュ)の特長として、センセンスの最後にラー(lah)という言葉がつきます。 "She is pretty, lah.”ってね。
1981年に「クリアー・クリーン・イングリュシュ(Clear, clean English)」運動に乗りだし、イギリスから教師を大量に招待して学校で正しい英語教育に当たらせました。「シンガポール放送」はBBCスタイルを採用しているんだそうな。