発音のモデル

一般に入手できるイギリス英語の教材はRP( Received Pronunciation 「容認発音」)のものです。

自分で発音する場合は、A. C. Gimson氏が勧める「ていねいな口語体」(careful colloquial style)を使うのが望ましいようです。

ただ、完璧なRPを外国人が使うのは不適切と感じるイギリス人もいるので、RPの教材である程度上達したら Estuary English(河口域英語)をモデルにするとよいかもしれません。

 註 外国人のRP使用について

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RPについて

トム ステイブルフォード( Tom Stableford )氏によると「日本のNHKにあたる、BBC放送の英語は、たぶんイギリス人全体の5%くらいの人々の話す英語であって、日本と同じようにイギリスにもたくさんの方言があ」るそうです。しかし、ふつう日本でよく耳にするのは、一般にBBCイングリッシュとかクイーンズ・イングリッシュとして知られている英語で、教材もほとんどこのタイプのものです。このタイプの英語は、音声学では、RP( Received Pronunciation 「容認発音」)と呼ばれ、テキスト等には「RPはイングランド南東部の教養ある人たちによって話されるタイプの英語」と定義されています。

このHPではRPの用語を使用することにします。というのも、ややこしいことに、BBC放送で話される英語イコールBBCイングリッシュではなくなってきているからです。当初はBBC放送で話される英語は基本的にRPだったのですが、今では地方訛りのあるアナウンサーも採用されて事情が変わってきているということです。

 

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Estuary English(河口域英語)

Estuary Englishはテムズ河流域で話される英語で、発音はほとんどRPと変わらないものからコクニー(ロンドン訛り)にちかいものまであるそうです。RPと違い特定の階級と結びつけて考えられることはないそうなので、外国人が学ぶのに向いているのでは?

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