パソコンひとばしら


第3章  ホテルからの通信
△第2章 モバイルへの誘い
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1. なぜに出張

入社してしばらく経ってから、うちの会社はパソコンを一気に導入し始めた。
とするとどうしても必要なのは教育である。
うちの会社は講師も自前という理念があるので、どうしてもその講師というのはがわたしの所に回ってくるのである。
おかげで毎日のように講師を続けた結果、人前でスピーチなどをするのに緊張しない体質になってしまった。

これに関しては会社に感謝(笑)
(最初の頃は、口の中が一瞬で乾くほど緊張したけど・・・
でも、まさか専門学校で講師をすることになるとは思わなかったが。)

すると当然、支店でも同様の講義をする必要が生まれる。
ということで出張となるわけである。
このときは当然ノートパソコンを持っていく。
なぜなら、移動中の暇つぶしと宿泊先で通信するためである。
当時は、発言数の非常に多い会議室を回っていたため1日でも巡回をサボるとそれはまさにを意味するのである。
(ご推測通り壁のことでし。)
ということで、ホテルではどういう形で通信をするのかをここでは報告する。


2. 部屋のタイプ

今までいくつかのビジネスホテルに宿泊してきたが、いくつかのタイプがあった。
それごとに手段が若干異なるので、それをここでは検証してみる。

a. 標準タイプ

一番多いパターンで、普通の電話機がモジュラーコードでつながっているタイプである。
この場合は、電話機につながっているモジュラーコードを抜いてモデムに繋げればいいのである。

ただし以下の点に注意

  • コードが電話機の通り道にしっかりはめ込まれている場合が多いので、そこから取るときにケーブルを傷つけないように注意する。
    当然チェックアウト前には元に戻すように。
  • ケーブルを机の裏などの狭い溝に落としたりしないように注意すること。
  • 寝る前は電話機に繋げておくこと。
    モーニングコールサービスが使えずに寝坊するぞ!
    (時計が別に用意されてあれば関係ない)



b. 壁などにモジュラーがある

わたしは2カ所ほどしか見ていない。 こんな良い部屋の設計をしているとなると、きっとこのホテルの責任者(従業員)か設計者にパソコン通信(インターネット)が好きな人が居るに違いない。
電話とは別に、モジュラーが壁や机に用意されているのである。
気分はもうISDN電話である。
こういうホテルはまた使いたくなるね(爆)


c. 電話機にモジュラーが付いている

これは特異な例で、今まで1カ所だけである。
わたしが部屋に入ると、いつも通り電話回線のチェックをする。(この時点で通信廃人決定である。)
すると、aのパターンと判明したのだがNEC社製の電話であった。

NECなら何かあるに違いない

と考えたわたしは、その電話機を物色する。
しばらく見ていると1カ所ふたのような部分を発見。
大きさも、モジュラーより一回り大きいサイズ。

これはあやしい!

開け方がよくわからず3分ほど難儀するが、何とか開けると・・・
やはりその中にはモジュラーがあった。
この先は、タイプbと一緒である。
余計な工事がかからない分、今後はこのパターンが増えるかもしんない。



3. 実際の通信方法

モジュラーケーブルを繋げれば、あとはソフト上の設定だけである。
まず大事なのは、近場のアクセスポイントの電話番号をあらかじめ入手しておくことである。
これを用意していないと、わざわざ遠いアクセスポイントに繋げてアクセスポイントを調べることになるので注意。
一覧表は常にノートパソコンに入れておこう。
あらかじめ主要都市の情報を設定しておけばさらによい。

もうひとつは、ダイアルする方法である。
1つ目は、回線がトーンかパルスを調べないといけない。
ほとんどのホテルがトーンなのだが、たまにパルスの所もあるので受話器でちょっとかけてみて確認しよう。
(つながる前に切らないと当然電話代がかかるので注意。)
2つ目は0発信である。
電話機やホテルの説明書に書かれている電話のかけ方を見てもらえれば判るが、たいていのホテルは外にかけるときは0をまず押す「0発信」ということをする。
当然パソコン通信をする場合も例外ではない。
電話番号の先頭にに「0,」(「,」はちょっと待つという意味)を付ける。
Windows95の場合は、ダイアルのプロパティーで下図のように設定してもよい。
ダイアルのプロパティダイアログ

でも、これだけではほとんどの場合ダイアルしてくれない場合が多い。
原因は

ダイアルトーンの違いである。

ダイアルトーンとは受話器をあげたときに聞こえる「プーーーー・・」という音のことである。
モデムは初期設定ではこの音を確認してからダイアルを開始するのである。
しかし、0発信をするような所では受話器をあげた段階では「プップッ・・」というダイアルトーンなのである。
(話し中のものをより短くしたという感じ)
この結果、モデムは正しいダイアルトーンとして認識せずにダイアルしないのである。
では、どうすれば良いのかというとモデムに「そんなものは無視して良いよ」という設定をしてあげればいいのである。
その設定は簡単で、ATコマンドに「X3」を追加してあげればいいのである。
Windows95の場合はモデムのプロパティーで設定できるし、通信ソフトで設定できる場合はそこに書き込んでも良い。
接続の詳細設定ダイアログ

あとは、通信すれば大概つながるはずである。
うまく行かないときは、ここまでの設定をもう一度確認してみるべし。
それでもダメなら諦めて灰色電話へ行くように(笑)

最後に書いておくが通話料は公衆電話並と考えれば良いと思われる。
(明細書からの推測)

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