24自販機 バカコンビ

第5話

もう午前0時を回った、すれ違う車ももうほとんどいない。

そしてたどり着いた国道122号沿いの自販機コーナー、
俺たちはいつもここを最後に訪れて帰る。
ここだけは何度も行っているのでさすがに行き方を覚えている。

今日の夜は特別寒い、赤城山から吹き降ろす風が強く吹いている。
太田「今日はやっぱそば食うしかないでしょ、自販機の年越しそば。」
桐生「しかし寒いねぇ、全然暖房効いてないよー。」

自販機で天ぷらそばを買う、いつも短い25秒がやけに長く感じる。
桐生「あー、あったかーい、普段と同じ味なのに特別ウマイね。」
太田「これが自販機の魅力だよ、なぜかすごくあたたかい、冬限定だけどね。」

それからプレハブで暖房の効いてない建物で自販機談話が始まる。

第6話に続く