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カブトエビの脱皮・成長

脱皮
なぜ、脱皮するのでしょう?
カブトエビも体は成長とともに大きくなりますが、体をおおっている皮は大きくなりません。
それで、きゅうくつになった皮を脱ぎますす。 脱いだ皮が「抜け殻(ぬけがら)」です。
わたしたちも体の成長と共に、きゅうくつになった服や靴などを大きくします・・・それと同じようなことです。

脱皮が近づいたカブトエビは、体を上下にくねらせる行動を頻繁(ひんぱん)にする。
脱皮の始まりから終わるまで、体を前後・左右にくねらせながら、
気が狂ったように四方八方へ猛スピードで泳いだり、宙返りをする。
先ず、甲殻の周囲上下に割れて開く。
開いた隙間から頭が出る。
脱皮中も泳ぐ訳は、前進すると殻が開いた隙間から水が入る。その水を利用して、不要になった殻を後方に押し流すため。
頭につづいて腹部を脱皮する。
最後に殻から尾部を抜く。
複雑な体であるにもかかわらず、全身のすみずみまで皮を脱ぐ。
体が抜け殻にからまないように、
抜け殻からすばやく離れる。
わずか2-3秒ほどで脱皮は終わる。
脱皮が終わると、疲れている。
脱皮直後は、顎(あご)などが真っ白。
脱皮前より大きい体になる。
カブトエビの脱皮は、甲殻の周縁部が割れて、その隙間から新しい皮になった体が出てきます。

カブトエビは、ほかの節足動物と同じように、脱皮して成長します。
カブトエビは、脱皮ごとに 約1.2倍、大きく成長します。
カブトエビの体は、とても複雑な構造をしているため、命がけの脱皮・衣替えです。
カブトエビの脱皮時に必要な環境は、波の穏やかな汚染されていない淡水域(水田など)です。

脱皮の周期は、孵化した幼生が約1日おきに脱皮し、成体に近づくほど脱皮する間隔は開き、
成体の脱皮は、約60時間(2日半)後に行われました。一生のうちに20回ほど脱皮します。
つまり、カブトエビは
1カ月間に20回も服を新着しているのです。

なぜ、大きな体が 小さい殻(から)に収まっていたの?
脱皮する前の小さい殻に、脱皮後の大きい体が入っておれたのは「体の皮が折りたたまれ」いました。
脱皮後、体に満たされる
血液によって、徐々にシワが伸びて拡張され、体が大きくなります。
カブトエビの甲殻(兜に見えるところ)には、
「たたみシワ」の跡の模様があります。

たたみ皺(しわ)の拡大写真。
カブトエビの血液の流れ

カブトエビの成長と寿命
孵化から1日後。
幼生の体長は約1mm。
孵化から2日後。
幼生は水草の影にいる時間が多い。
孵化から4日後。
浮き草を食べている幼生。
消化器官が透けて見える。
孵化から5日後。
脱皮をした幼生。
孵化から5日後。
成体との体を比較。
孵化から8日後。
体が成体と同じぐらいに急成長。
孵化から約12日後。
脇に卵が2つ見られた。
孵化から約1カ月後。
卵が卵袋で満杯になる。

カブトエビの寿命は.....?
水田に水が張られてから、2-3日後に孵化し、ふつうは約1カ月ほどで産卵し、産卵を終えると生涯を閉じる。
したがって、カブトエビの寿命は、約1カ月。

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