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カブトエビの形態・脚・尾

背甲下面

カブトエビの背甲下面には、歩いたり、土を掘るための歩脚があり、
腹部には酸素を供給するための
鰓脚(さいきゃく)があって、歩脚と鰓脚の間に卵袋があります。
下面は、とても複雑な構造になっています。

その複雑な形をもつ体が脱皮をさらに困難にさせるため、
脱皮時、複雑な体と殻とが絡みついかないように、淡水で波のおだやかな内陸水域(水田など)が必要です。

歩脚は胸についている。
鰓脚は
腹についている。
カブトエビの複雑な下面
歩 脚
胸についている歩脚で歩くカブトエビの成体。
胸部についている歩脚は、前方の3対が長く、特に最前の歩脚は途中で3本に別れており、
1本はアンテナ状に長く、バランスをとったり、触覚の役目もする。
走る成体
複雑な形の歩脚も脱皮します。 写真は抜け殻。
穴を掘るカブトエビの成体。

歩脚は、おもに歩くときに使われますが、
産卵時に泥を掘るときや、採食のときにも使われます。
ヘラ状器
歩脚の先端には、ヘラの形をしたヘラ状器があります。
ヘラ状器は、セロハンのように薄く、歩脚の先端部が押されると広がって、脚が泥の中にもぐるのを防ぐ役目をします。それは雪の上を歩くとき、足がもぐり込まないように使うカンジキと同じような働きをしています。
また、ボートのオールのように推進力をえて泳いだり、泥を掘ったりする働きをします。
さらに、ヘラ状器には無数の毛が生えていて、触れた物の状態を感じ取ることができます。

歩脚と鰓脚の動きを見てみましょう QuickTime ムービー

歩脚の先端部で白く光っているのはヘラ状器。
後方の歩脚は特に広いヘラ状になっていて、卵に新鮮な水を送り、絶えず酸素を供給しています。
ヘラ状器の拡大写真
鰓 脚
鰓脚は、腹部に100枚ほどついています。
カブトエビは鰓脚を波打つように動かし、その働きによって、水中に溶け込んでいる酸素を取り込んで呼吸しています。
また、歩脚と腮脚の間にある卵に、鰓脚も連携して、卵に新鮮な水を運び、酸素を与える役目もします。
腹部から腮脚まで複雑な体を、きれいに脱皮した抜け殻。
背甲下面以外の腹部は、棘が節にそって並んでいます。
腹部は、ジャバラのようになっているため、いたってしなやかに曲がります。
腹部と尾の間に尾節がある。

尾節・尾

尾の形は、後方へいくほどだんだん細く、その断面は円形。
尾の役目は、泳ぐときの舵や、体のバランスをとるときに使います。

尾は、2本あります。
その尾は、しなやかに曲げられるので、舵の役目をして、自由自在に方向転換ができます。 写真上は、尾の抜け殻。
カブトエビの泳ぎかたは、すばやい動きをしたり、宙返りして背泳をしたり、猛スピードでターンをしたり、実に、しなやかに泳ぎます。
それは腹部や尾がジャバラ状になっていて自由に曲げられることと、たくさんのヘラ状の脚で推進力を得られるためです。

写真は、急に方向転換をしているカブトエビ。

尾の付け根の赤く見えるところは、尾節。 尾節の後端に肛門がある。

カブトエビの糞(ふん)は、金魚のように長い糞をします。
草を食べると緑色の糞を、茶色のものを食べると茶色の糞を排泄します。

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