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 メダカの産卵・採卵方法
メダカの野生種の産卵は、日照時間が長く、水温が18℃以上の4月〜10月に行われ、年に2-3回産卵する。
メダカは体外に放出した卵塊を肛門につれたまま泳ぎ、
数時間あとで卵を水草などにくっつける。
10時間以上、卵塊をぶら下げて泳ぐ個体もいる。
メダカの卵

卵 形: ほぼ球形。 沈降性。
卵 色: 透明
大きさ: 直径 約1.5mm
     メダカの卵はマグロの卵、直径1mmに対し、
     1.5mmと体長の割に大きい。

卵 膜: たくさんの細毛と水草などに卵を
     付着させるための付着糸がある。
産卵数: 1腹、約4卵(初産卵時)〜30卵以上(成熟成魚)
     18℃以上で年に2-3回産卵する。
孵 化: 25-26℃で約10日。
産卵は、卵を水草の葉や根にくっつけて終わる
腹に卵をぶら下げた体で水草の茂みの中にもぐり込み、
体をゆさぶりながら泳ぎ、卵を水草にこすりつけ、
2-3卵ずつ卵を産卵する。
そのとき、卵の付着糸が水草の根・葉などに絡みついて産卵が終わる。
無精卵
ホテイアオイの根に産みつけた卵

採卵方法

発生、卵の発育する過程を観察するためには、採卵する必要がある。
メダカは体外に卵を放出し、受精した卵塊を肛門につれたまま泳ぎ、約2〜10時間後に卵を水草などにくっつけるため、
その間に発育変化している卵は、最初から観察できないことから
採卵する必要がある。

受精直後の卵塊を、
やさしく指で採る。
卵塊を厚紙などの上に置き、卵塊の上から指で円を描くように転がすと
付着糸が取れて1卵、1卵がバラバラになる。

産卵日の卵は、卵膜がかたいため、指で卵がつぶれる心配はない。
孵化が近づいた卵の卵膜は軟らかくなっているため、ツブレやすい。

付着糸はできるだけ取り除く。
それは観察しやすい、カビが生じない、きれいな写真が撮れる利点がある。
付着糸を取り除いた卵は転がりやすいため要注意。
シャーレーに集めた観察用の卵
メダカを孵化させたい場合は、卵を成魚に食べられないようにするために採卵し、別の容器に移す。
その中で卵や孵化した仔魚をそのまま放っておくと、12mm以上に育った仲間に食べられるため、さらに分ける。
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