左がオス、右がメス。（オスの方が大きい）
メスが嘴（くちばし）を、しゃくり上げるようにして空を向き、「ミュー」という甘えた声でオスに求愛ディスプレイをします。

その行動は「ヘッドトッシング」といわれ、
カモメ類独特の求愛ディスプレイです。

ウミネコは一夫一妻制で、どちらかの一方が事故、病気などで死なない限り、生涯連れ添います。

交尾は、オスが「コオーコオーコオー・・・」と、かん高い声を出しながら行うため、近くで交尾をしていることが、すぐにわかります。

オスはメスの横から背に飛び乗り、しばらく経つと、オスはメスの背に座り、交尾の瞬間は、オスがメスの後方に座り、オスの尾羽をメスに押し当てるようにして行われます。

交尾が近づいたオスは、爪でメスの背にしがみつき、メスの背の後方に座って尾羽を左右に激しく振ると、メスは尾羽を左か右の斜め上にあげて、総排泄孔の生殖器官を接しやすくする。

交尾の瞬間、オスはメスの尾羽がない側（右か左）へ体をずらして座り、尾羽をメスの翼と尾羽の間に入れ、メスの生殖器官をオスの尾羽で覆い隠すようにしてメスに精子を渡します。

交尾の瞬間は、一度の交尾で1〜4回。
その都度、メスは尾羽を交互に左斜め上・右斜め上にあげます。

鳥は、尿管・生殖器官（メスは卵管）・直腸が集まって総排泄孔となっています。
メスの卵巣から卵管に送られた卵子（卵黄）と卵管に入った精子とが結びつき（受精）、その卵黄は卵管で卵白に包まれます。
その後、卵白の外は薄い卵殻膜に包まれ、さらに、その外は固い卵殻に包まれ、子孫を残すための有精卵ができます。
卵は丸みの大きい方が先に、総排泄孔の卵管から巣に産卵されます。　受精していない無精卵もあります。