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史 給餌 -1
2羽の雛へ餌を交互にあたえる
雛への給餌は父親も母親も

ウミネコは、夫婦で子育てをします。

くちを大きく開いて「ピーピー チチチッ」と、
餌をねだる仕草が可愛い雛。

親は雛の方へ交互に嘴を動かし、子どもたちの食欲の有無を確かめる。

食欲のある雛は、親の嘴の赤斑を突っついたり、嘴を眼で追う。
2羽の雛は「ピーピー」と鳴いて、
親に餌をおねだり。

親はすぐ雛の要求に応じ、餌を与える。

親鳥は、2羽の子どもに食欲があることを知って、「ウィーーーイッ ウィーーーイッ」と、声を出しながら、オキアミをヒナに与えた。

親がくれる餌をのぞき込む雛の眼。
その雛の眼は、嘴から次々どうし餌が出てくるのか不思議?と、そういう眼に見える。

まず、親は向かって右の雛に餌を与えた。

雛はオキアミの固まりに、かぶりつく。

抱雛しながら給餌するときは、くち移しで与えます。
つぎは、こっちの子どもに。
食欲旺盛、とても食べるのが速い。
親が交互に餌を与えようと嘴を移動したとき、2羽の子どもが餌をつつく。
やはり、食欲が旺盛。生まれて、2日令のヒナは、小さな羽を動かしながらよく食べる。

約2カ月で親鳥とほぼ同じ大きさに成鳥する。

親鳥は、雛が約、45日後に巣立つまで子育てに忙しい。営巣地の近海に食料が豊富でないと子育てできない。
たとえ、餌が豊富でも他人の雛に給餌することはしない。

下の写真は、天売島にて撮影
島の植物に集まるアブ、ハチを食べているウミネコ
蕪島では「やませ」のとき、田園でオタマジャクシを捕食する。
濃霧、海荒れ、食糧難になると昆虫などを捕食する。
たくさんのオキアミを食べて胃袋がふくらんでいるが、餌に飛びついてくる。
最後まで食べていたのは、数時間先に孵化した雛。
親から子への給餌は、オス親もメス親も行う。
左のメス親は、魚を持って帰った。
その魚を子どもに与えるメス親。
体重20グラムほどの雛は、胃も小さい。
満腹になった雛たちは、親が与える餌に見向かない。
親鳥は、ヒナがこぼした餌を一つ残らず集め、食料を無駄にせず、巣の周りをきれいに片づける。
親鳥は食料を無駄にしないことを教育し、雛は親鳥がしていることを、じっと見つめていた。

雛は、日に何度も食事をしたり、眠る、遊ぶ... などを繰り返します。
給餌のとき、育雛交代して給餌することもあります。




 親鳥と、かわいい雛の1日


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