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市 鮫 町

八戸市は、南部八戸藩2万石の城下町として栄えてきた。 2003年現在、人口約24万5千人。

イカの水揚げ高、日本一。 日本有数の水産業都市であるとともに、東北地方有数の工業都市でもある。
日本一の山車「八戸三社大祭」、宮内庁と八戸市と山形県だけに残る打毬(だきゅう)「加賀美流騎馬打毬」、
国の重要無形文化財指定の「えんぶり」など、歴史と伝統のある八戸市。

天然芝生の種差海岸からウミネコの蕪島まで12kmkの歩道は、
東北自然歩道「種差海岸とウミネコのみち」である
写真左 鮫漁港と蕪島
差海岸から蕪島まで12kmの海岸線歩道には
「遊歩100選」「日本の渚100選」「白砂青松100選」「音風景100選」「海浜植物の群落」など、
自然が多数あって楽しめる。
淀の松原近くの車道には東山魁夷「道」の記念碑も。 また、JR八戸線から見下ろす眺めも格別。

 ・八戸商工会議所の運営する「まちの駅はちのへ」は、八戸市の総合情報を発信している。
 ・八戸ポータルサイト はちのへJP 
 ・八戸市水産科学館「マリエント」に立ち寄れば、うみねこシアターなどでウミネコについて学べる。
  また、ここから蕪島の全景、八甲田山連峰、下北半島まで眺められる。



ウミネコの蕪島と蕪嶋神社

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島は、北緯40度32分、東経141度33分


 蕪島の地形

  長 さ : 300m
  幅   : 140m
  標 高 : 19m
  周 囲 : 800m
  面 積 : 約17 平方キロメートル
  地 質 : 岩質


写真は蕪島全景

1918年(大正7年)まで離島だった。
1919年(大正8年)橋が架かった。
1922年(大正11年)3月、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定された。
1942年(昭和17年)から2年がかりで埋立てられ、陸つづきとなった。
蕪島の名称由来

蕪の花が咲く島に神を祀る場所として「神嶋」「神場島」から「かぶしま」となった、ともいわれている。

現在の蕪島は、蕪の花にかわって、菜の花の黄色とその香りが島を包んでいて明るく美しい。


島頂には蕪嶋神社の社殿がある。
毎年、4月第3日曜日は「蕪島まつり」

ウミネコの繁殖地  ウミネコの保護
写真左 八戸小唄の「かもめ」は、ウミネコのこと。

陸続きとなった蕪島のウミネコを外敵の侵入から守るため、繁殖地を網のフェンスで囲んで保護している。
また、全島を「鳥獣保護区特別保護地区」に指定。 その指定区域の外100メートル以内に「ペット連れ禁止」の気配りもされている。 繁殖期間は、ウミネコ保護監視員の方が24時間常駐し、監視にあたっている。

蕪島、太平洋側のパノラマ風景
約3万羽のウミネコが営巣するコロニー
金属リングは
調査のために環境省が蕪島でつけた足環
蕪島が日本一のウミネコ繁殖地である訳は、
 1. 蕪島は離島・断崖だったため、容易に天敵となる獣を寄せ付けず、もともと獣がいなかった。
 2. 魚類が豊富であるため餌に恵まれていて、子育てに都合がよい条件がそろっている。
   などの理由が挙げられる。

その蕪嶋では、ウミネコの調査・研究を30年以上もつづけ、各地へ情報発信されている。
また、蕪島のウミネコは、環境省指定「日本の音風景100選」のひとつ。
さらに蕪嶋では、ウミネコの生態を間近で観察することができることも日本で唯一、ここだけである。

毎年、2月下旬から約3万羽のウミネコが、繁殖のために蕪島へ飛来してくる。
5月、菜の花が咲く頃から孵化がはじまり、
6月中旬までに1万羽以上のヒナが生まれ、孵化後、約35日で巣立つ。
7-8月、ウミネコは島を去っていく。

ウミネコの棲める蕪島を、いつまでも大切に!

観察するときは、ウミネコのフンに注意!
あっという間に、飛び交うウミネコのフンに見舞わる。

写真左 仲間のフンが頭の上にのったウミネコ
写真上 フン除けのカサをさした外人観光客
    (蕪嶋神社の赤い鳥居の置き傘を借りられる)

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