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 ウミネコのさまざまな意志表現
仲間に意志を伝えるウミネコの行動

正面からの「にらみ合い
威嚇の「にらみ合い」の後、ほとんど争いに突入する。
横目を使っての「にらみ合い
自分の縄張りに接近する個体に対し
、横目でにらみ付ける威嚇。
「にらみ合い」の後、争いに突入することが多い。
くちばしへの「かみつき
最も強烈な争い。くちばしをかみ合い、互いに強烈に引っ張り合う争いです。縄張り争いのとき、よく見られます。
体への「かみつき
これも強烈な争い。噛みつかれた個体は「キュー」と苦しい声を出す。縄張り争いのとき、よく見られます。
縄張りの近くへ飛来した個体に対し、注意・威嚇・攻撃で、翼や尾羽をくちばしで、「つつく、挟む、引っ張る
尾羽を軽く挟む、つつくのは、縄張りに接近した個体に対し、縄張りから離れるように注意を促す。翼を引っ張るのは、縄張り争い。
くちばしを大きく開く
縄張りに接近した上空を通過する個体への威嚇。
くちばしを大きく開く
縄張りに接近してきた個体へ威嚇をするときや、自分の縄張りを宣言しているとき。抱卵中や、育雛中の親鳥は、人に対しても威嚇する。
1
2
長鳴き行動

長鳴き行動は、1から2への一連の動作です。
この動作はの「長鳴き」(
2)をする直前、頭を下げて股の下から覗くような格好(1)をし、抑え気味の声で「ウゥー」と鳴きます。
(その格好は天橋立でも見るかのような格好)

つづいて、頭を斜め前方に突き出し(2)、くちばしを大きく開き、響く声で長く「アーーハッハッハッハッハー−」と鳴きます
長鳴きの声
は、トランペットの響く音のようです。

「長鳴き」行動は、特に繁殖期によく見られます。
それは、「ここは私たちの縄張りだ!
」と主張している行動です。
また、威嚇するときにも「長鳴き」をします。

チョーキング
この行動は長鳴きの直後、首を上下・前後に激しく振りながら餌を食べているような格好をします。
「クァッ クァッ クァッ・・・」と鳴きながら、地面から数センチ上を嘴で突っつくような動作をします。
その行動は、「ここが私たちの巣よっ!」と主張している訳です。
草引き
ウミネコは争いに負けたとき、石を突っついたり、草を引っ張ったりする行動で、負けた悔しさを紛らわしたり、照れ隠しするようです。
餌を奪われて悔しいときにも、この行動が見られました。

求愛給餌: 写真左 メスが嘴(くちばし)を、しゃくり上げるようにして空を向き、「ミュー」という甘えた声でオスに求愛します。
この動作は「ヘッドトッシング」といい、カモメ類独特の求愛。 交尾の前によくみられます。
写真右 求愛後、オスからメスへ給餌をします。 写真のように、くち移しで給餌するときもあります。

オスが未消化の魚をノドまで出し、メスのくちばしをオスのくちばしの中に入れさせて、餌(プレゼント)をあげる求愛給餌もします。 巣づくり
巣の材料となる枯れ草、枯れ枝、羽毛、海藻、流木などの巣材を集めてきて巣をつくります。
交尾行動

オスがメスの背中に横から飛び乗って、翼を羽ばたいて体のバランスを保ち、「コオーコオーコオー・・・」と、かん高い響きわたる声を出します。

交尾が近づくとオスは尾羽を左右に振り、メスは尾羽を斜め上にあげ、オスの生殖器官を接しやすくします。

交尾の瞬間、オスは爪でメスの背中にしがみついて後方に座り、メスの生殖器官をオスの尾羽で覆い隠すようにして行われます。

天敵を知らせる
親鳥は天敵を察知すると「ココッ、ココ、ココッ」と声を出して雛に危険を知らせます。雛は草の茂みなどで身を隠したり、建造物に身を寄せて動きません。
あくび
ウミネコも私たちと同じように、あくびをしますが、人のように声は出しません。

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