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生息分布・移動・繁殖地

ウミネコの分布 天然記念物指定の繁殖地
ウミネコの分布
日本沿岸を中心に、サハリン、千島列島、中国大陸沿岸から台湾まで。

ウミネコ繁殖後の移動
蕪島の個体は、
2月下旬から8月までは、蕪島で観察され、
8月、繁殖を終えたウミネコは、越冬地へ向いますが、
いったんはサハリン付近まで北上し、
その後、南下して11-12月に本州へ、
1-2月に四国・九州に達します。

利尻島・天売島の個体は、
3月から7月までは、北海道日本海沿岸を中心に観察され、
8月から11月までは、北海道全域に広がり(サハリンにも北上)、一部は既に本州へ渡ります(8月24日に広島で発見)。
12月から2月まで、太平洋側は千葉県まで、日本海側は山口県、あるいは対岸の韓国まで飛来があり、
1月と2月は九州でも観察例があり、暖かい本州以南に広く分散して越冬するようです。台湾での観察例もあります。

ウミネコ繁殖地(天然記念物指定地)
日本での集団営巣地は、北海道・本州・九州に繁殖分布します。
北海道は、天売島・知床半島・モユルリ島、
本州は、青森県蕪島・岩手県椿島、宮城県陸前江ノ島・足島、山形県飛島(御積島=
おんじゃくじま)・東京都八丈島、島根県経島(ふみしま)
九州は、長崎県男女群島、鹿児島県甑島
(こしきじま)などにコロニーがあり、繁殖地はすべて半島や島にあります。
世界一のウミネコ繁殖地である蕪島は現在、地続きとなっていますが、元々は離島でした。

ウミネコが半島や島で繁殖する訳は、岩礁や断崖絶壁があって、容易にキツネなどの地上の天敵を寄せつけないため、獣が元々いなかった。
また、エサとなる魚が営巣地の近くに豊富にいることが、子育てに都合がよいためです。

1922年 青森県蕪島、
1934年 岩手県椿島・陸前江ノ島、
1935年 島根県経島、
1938年 山形県飛島がウミネコ繁殖地として、天然記念物に指定された。

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