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グインサーガ外伝003
幽霊船
―A VESSEL THAT VANISHED―

沿海州ヴァラキア、16歳のイシュトヴァーンは賭場でヴァラキア公弟オリー・トレヴァーンと問題を起こし、カメロン船長の《オルニウス》号へ避難する。《オルニウス》号は幽霊船の謎をおって出航するところであった。

謎の海域で幽霊船に遭遇した《オルニウス》号は海の怪物クラーケンに襲われ、イシュトヴァーンは海に投げ出される。漂流するイシュトヴァーンを救ったのは、海の民タルーアンの女戦士ニギディアであった。
ニギディアは恋人の仇を討つためにクラーケンを追いつづけていたのだ。

幽霊船を追って船の墓場に辿り着いたニギディアたちは幽霊船の亡霊たちに捕らえられてしまう。しかし危機を察して逃げ出したイシュトヴァーンは、船の墓場に浮かぶ孤島で、カメロンに再会する。
クラーケンが捕らわれてきた人間たちを食べようとする中、クラーケンに立ち向かうカメロンとイシュトヴァーン。
ニギディアにクラーケンの触手が迫った時、イシュトヴァーンは「神の火によって浄められた銛」をクラーケンめがけて撃ち放つが、銛は惜しくもクラーケンに届く寸前で地面に落ちてしまう。それを掴んだニギディアは、銛をクラーケンめがけて撃ち放つが、同時にクラーケンの触手がニギディアを空高く跳ね上げ、地面に叩きつけられた彼女も命を落とすのだった。

***

この事件以降、イシュトはヴァラキアを出て各国を放浪する。イシュト16歳なので、本編の始まる4年程度前の話のようだ。
んでもこの頃のイシュトはヴァラキアの荒くれ者で、本編以上に生意気だ。でもその様子が自由奔放としていて、王になる、という野望に向かう姿が無鉄砲に見える反面、まだ世界を知らない「若さ」故の自信にあふれており非常に魅力的である。

んでイシュトが見る夢に、将来出会うことになるリンダやアムネリスを思わせる女性が出てくるが、「黒髪、黒い瞳の少女」が誰なのか気になるのだった。 

1999/04/24更新