何のこっちゃよく判らんタイトルだけど、話の筋はこうである。
長い間、法廷闘争を繰り広げていたSony社とConnectix社が「共同テクノロジー合意」を発表し、これからは協力する事になったのだ。
コトの発端は今から2年前の1999年に遡る。
エミュレーションソフトメーカーで有名なConnectix社(米)がSony Computer Entertainment
for MacintoshのVirtual Game Stationを強引にリリースしたのだった。しかも価格は8800円。
このVirtual Game Stationは、Playstationのエミュレータで、あなたのMacで人気のPlayStationソフトタイトルの多くを起動できちゃうエミュマニアには堪らない代物なのだ。しかも価格は8800円!
最初にリリースされたMac版のVirtual Game Stationは、時期がMac EXPO'99/Tokyoと重なっていたため、急遽米連邦地裁までもが入り込み、Connectix社のソフトの販売や配布を阻止した事前の禁止命令を出した。そのためMac
EXPO'99/Tokyoでは目玉商品の一つが消えてしまった...(-o-;;;
それからこのVirtual Game Stationは日本で売られるどころか製作すらできずに1年経過。米国版の在庫がちょうどなくなりかけてきた頃にようやく禁止命令が解かれ、日本で引き続きソフトを販売し開発することを可能になった。
Sony社はそれ以来ありとあらゆる法的妨害を試みたが、ほとんど効果はなく、昨年10月の最高裁による審問拒否まで至った(^o^)。
法廷などお構い無しにConnectix社は、さらに互換性や改良を加えたエミュレータの新バージョンをリリース。エミュレータのPC版も発表した。
この間ずっとConnectix社長は、断固としてVirtual Game Station開発を擁護してきた。
そしてSony社は「もうわやや、何言ってもダメなら仲間にしろ」と急速に急展開、プレスリリースで両社は「先進のエミュレーションソリューション分野において一連の開発イニシアティブを定義し進めていく」と発表した。
何が「エミュレーションソリューション分野において一連の開発イニシアティブ」なのかわからんが、とにかくConnectix社は、新しい合意によってエミュレーションテクノロジー用の新しいアプリを開発することができる。「われわれはこのコラボレーションが改善された開発ツール、革新的なコンシューマー製品や生産的な企業ソリューションに繋がると考えている」とConnectix社長McDonald氏は意気盛んに述べた。
Sony研究開発副社長岡本伸一氏もConnectix社の「この分野における優れたテクノロジー」を引き合いに出し、Sonyは新しい協力体制がもたらすエミュレーション分野における進歩を楽しみにしているとげんなりと述べた。
しかしこの合意により、両社はVirtual Game Stationに関する多くの未解決な法律問題を無効にした事になった。
そしてSony社はVirtual Game Stationに関連するすべてのコア資産をConnectix社から獲得することになる。
とりあえずVirtual Game StationのMac及びWindows版の販売を6月まで続け、引き続きサポートも行っていくそうにゃ。
「で、今後のエミュレーション開発は、共同合意のもとで進められる」と両社は述べたが、定かでは無ひ。
情報記者
こねこ
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