5.燃料
ジェット機の燃料には、どのような燃料が使われているのでしょうか? 意外ですが、実はガソリンではなく、なんと灯油が使われているのです。 灯油といっても、一般家庭で使用する灯油よりもはるかに純度が高いケロシンと呼ばれる 燃料を使用しています。燃料に不純物が混じると燃料タンクが腐食したり、また飛行中に 不純物が固化してしまう恐れがありますので、より精製された灯油を使用するのです。
では、いったいどれ位の燃料が旅客機に搭載できるのでしょうか? ここで問題です。 ボーイング 747型機の最新のダッシュ400(ハイテクジャンボ)に搭載することのできる燃料は、 ドラム缶に換算するといったい何本位になるでしょうか? 次の中から選んでください。
1.約200本 2.約500本 3.約800本 4.約1,000本 B747−400では、燃料がなんと 215,500 リットル搭載できるそうです。 ドラム缶の容量は 200 リットルですから、計算すると 1,077本になります。 したがって、4番が正解でした。ものすごい量だと思いませんか? ちなみに航続距離は、13,570 km です。 それではいったい、飛行機のどの部分に燃料は入るのでしょうか? 実は翼の中が、燃料タンクになっているのです。 飛行機の主翼は、機体の重心に近く、燃料の消費とともに重心の位置があまり変わりません。 ですから、主翼の部分が燃料タンクとなっているのです。 また、旅客機では燃料を満タンに搭載するのではなく、飛行距離によって燃料を計算し、必要な 分だけ燃料を搭載するのです。その方が燃料の消費が少なく、経済的です。 ですから、国内線の旅客機をハイジャックして、”アメリカまで行け”と言っても、燃料が足らない ので絶対無理です。 今回は、燃料についていろいろと調べてみたのですが、いかがでしたか? 写真がなくて、文字ばかりのページになってしまいました。