TOP PAGE

カブトエビの産卵・卵・発生

カブトエビの活動期間と生活
カブトエビの活動は、水温12℃から25℃が適温で、田に水が張られた頃になると活動を始めます。
カブトエビの活動期間は短かく、ふつうは約1カ月間。
非繁殖期(約、11カ月間)は、卵で過ごします。

活動期間中、カブトエビの生活行動は、水田で、産卵孵化....などの繁殖と、採餌休息脱皮など、
生活の全てが行われています。

産 卵

産卵」は、誕生から約1カ月後。 体の左右にある袋が卵でいっぱいになると産卵を始めます。

産卵しているカブトエビ。
歩脚で砂を掘って産卵します。

日本で見られるアメリカカブトエビは全て雌ですが、一つの体で雌と雄の生殖機能をもつ雌雄同体性のため、有精卵を産みます。

生後12日ほどで、体の両側に卵が入っている袋が見られます。
カブトエビの卵

卵の大きさは、直径 約0.5mm
卵の色は、オレンジ色
卵の形は、球形
孵化日数は、水田に水が張られてから2-3日孵化

卵の殻は、2重構造になっていて、外側の殻が特に固いため、
寒さや乾燥に耐えられ、何年も卵のままで生きられる.....
10年間も経った卵から孵化した例があるそうです。
このような卵を乾燥卵、あるいは耐久卵といいます。
カブトエビが現代まで生き残れたのも、耐久卵であるからです。

発 生 カブトエビの幼生・誕生

孵化した幼生に必要な淡水
幼生・成体も淡水(水田)で生息しているため、酸欠にならない水が必要です。

カブトエビの孵化

孵化する水温は、12℃から25℃が適温。
水田に水を張ってから2〜3日で孵化します。
孵化するためには、日光も必要です。

孵化した幼生は、大きさ1mm。
穏やかな淡水域が必要です。

孵化直後の体長は、約1mm。

孵化した幼生は、三葉虫によく似ています。
幼生は、脱皮して成長してゆきます。
トップに戻る

カブトエビ Contents

もどる / 次のページへ

Home
Contents


Nature Photo Gallery = S.Ochi`s HomePage に掲載の写真・記事の無断転載を禁じます。
すべての著作権は、越智 伸二に帰属します。
Copyright(c) Shinji Ochi. No reproduction or republication without written permission.
著作物の利用について、リンクについて ご一読ください。